米オープンAIは6日、同社初の開発者会議を開催し、対話型生成人工知能(AI)サービス「ChatGPT(チャットGPT)」で個人や仕事上の特定タスクを実行できるカスタム版をユーザーが作成できるようにすることを明らかにした。AI分野の市場競争の激化に対応する。
同社はまた、今月中にストアを開設する計画。ユーザーが他者のカスタム版GPTを見つけたり、自分のカスタム版GPTを公開して利用料を得たりする場となり、 オープンAIは「GPT-4ターボ」のプレビュー版の導入も明らかにした。これはChatGPTを支える技術である最新大規模言語モデルのより強力かつ高速なバージョン。
ChatGPTは1年前に公開され、世界的なAIブームの火付け役となった。現在では毎週約1億人がChatGPTを利用しており、米誌フォーチュン500社番付に入る企業の90%以上がオープンAIのプラットフォーム上でツールを構築していると同社は開発者会議で明らかにした。 GPT-4のターボ版は、今年4月までのオンラインデータを使って作られ、最近の出来事をより深く認識できるようになった。GPT-4の従来版は2021年9月までのデータにアクセスできたが、同社は今年、ChatGPTユーザーが最新情報を得るためインターネットを閲覧できる機能を展開した。 サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は会議の壇上で、「GPT-4の世界に関する知識が2021年で終わっていたことに、われわれも皆さんと同様か、おそらくそれ以上にいら立ちを感じている。われわれは、GPT-4が二度と古くならないように努力する」と述べた。
同社によると、GPT-4のターボ版は小説のような長さの文書を処理し、応答することが可能。GPT-4モデルは50ページ程度のテキストに制限されている。また、ターボ版は開発者にとっても安価に利用できるようになるという。
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