Takahiko Wada[東京 22日 ロイター] - 市場がサプライズと受け止めた13日の国債買い入れ減額は、日銀内部で市場動向や国債需給の変化を踏まえつつ、そのタイミングも含めて準備が進...
市場がサプライズと受け止めた13日の国債買い入れ減額は、日銀内部で市場動向や国債需給の変化を踏まえつつ、そのタイミングも含めて準備が進められていたもようだ。写真は都内の日銀前で3月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)[東京 22日 ロイター] -...
3月会合以降の需給動向について市場では「5―10年の需給ひっ迫が顕著だった」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジスト)との指摘がある。オペの応札倍率は1倍台が続いた後に2―3倍台に跳ね上がっていたが「高値での応札が増えていたことも影響していたのではないか」(同)とされる。日銀は毎回の国債買い入れ後、市場参加者の動向を詳細に分析している。1回の買い入れで変化が見られても、基本的に買い入れ額を減らすことはないが、毎回の分析で浮かび上がる需給や投資家動向にトレンドの変化が起きていないかを注視しており、日銀は5─10年の需給の引き締まりを認識していたとみられる。国債の需給に変化をもたらした可能性があるのがゆうちょ銀行だ。年初来、ゆうちょ銀は10年債を積極的に買い進めており、「大手銀の国債買いの存在が日銀の買い入れ減額の背中を押したのではないか」(大手証券)との指摘が出ている。
ゆうちょ銀は円金利が上昇トレンドに転換したとして、2023年3月末に68兆円に上った預け金の一部で国債シフトを推進。残存7年超10年以内の国債保有残高は24年3月末時点で5兆1530億円と、わずか3カ月で1.5倍に増えた。
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アングル:日銀、国債買い入れ減の裏に需給の変化 5―10年再減額は見合わせか市場がサプライズと受け止めた13日の国債買い入れ減額は、日銀内部で市場動向や国債需給の変化を踏まえつつ、そのタイミングも含めて準備が進められていたもようだ。日銀内にはオペの額が政策運営への憶測を呼ばないように配慮する考えがあり、6月会合に向けては、市場に新たな思惑を呼ばないよう、5―10年の買い入れをさらに減額する可能性は低いとみられる。22日の市場ではさらなる減額を意識して長期金利が1%まで上昇した。
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