Maytaal Angel[ロンドン 4日 ロイター] - ブラジルとベトナムの天候不良により、コーヒー豆の国際価格が約50年ぶりの高値に急騰している。食品メーカーのネスレなどは値上げを余儀な...
12月4日、ブラジルとベトナムの天候不良により、コーヒー豆の国際価格が約50年ぶりの高値に急騰している。写真は、コーヒー農園で焙煎されたコーヒー豆。11月29日、エルサルバドルのフアユアで撮影(2024年 ロイター/Jose Cabezas) - ブラジルとベトナムの天候不良により、コーヒー豆の国際価格が約50年ぶりの高値に急騰している。食品メーカーのネスレなどは値上げを余儀なくされ、生活費の高騰に苦しむ消費者はより安価なコーヒーを求めている。過去3年間、コーヒー豆はブラジルとベトナムの悪天候の影響を受け、世界的な供給量が需要に追いついていない。在庫は枯渇し、米インターコンチネンタル取引所(ICE)のコーヒー先物指標価格は1ポンド当たり3.36ドルに達した。
これはブラジルのプランテーション(大規模農園)が広く雪害に遭った1977年以来の高値。しかし、当時の方が消費者への打撃はずっと大きかった。インフレ分を調整すると、77年の1ポンド=3.36ドルは現在の17.68ドルに相当する。 専門家は、コーヒーの生産量がさらに1年間低迷すると予測している。世界の高級豆アラビカ種のほぼ半分を生産するブラジルは今年、過去最悪級の干ばつに見舞われた。10月にようやく雨が降ったものの土壌の水分は依然として乏しく、専門家は、葉が多過ぎるため結実する花が少な過ぎると予想している。コンサルティング会社ストーンXは来年のブラジルの生産量について、アラビカ種が10.5%減の4000万袋に落ち込み、ロブスタ種の生産量増加によりある程度相殺されるものの、全体では0.5%減少するとみている。ブラジルを拠点とする取引業者、アトランティカとカフェブラスは現在、コーヒー豆の価格高騰やヘッジコストの増大、受け渡しの遅延によって打撃を被り、裁判所の監督下で債務再編を求めている。交渉が成功しなければ破綻する。多くの取引業者は現在、コーヒー豆の現物が手に入らなくなることを恐れ、含み損の出ているショートポジションを解消している。ショートポジションを解消するには先物でロング(買い)ポジションを取る必要があるため、価格はさらに上昇する。先物価格が上昇すれば証拠金の額が増え、取引業者の負担は一段と増す。焙煎を手掛けるメ
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