2014年に設立のZooxが自社開発した4人乗りのコンパクトな電動式車両は、座席がすべて車両の中心を向いている点が特徴だ →アマゾン傘下の自動運転Zoox、ロボタクシーの公道走行を開始
カリフォルニア州フォスターシティに本拠を置くAmazon（アマゾン）傘下の自動運転開発企業「Zoox」のロボタクシー車両が2月11日、カリフォルニア州車両管理局（DMV）からの承認を得て、ついに公道上のテスト走行を開始した。GMの自動運転部門「Cruise（クルーズ）」の車両のCruise Originも4日に同じ承認を獲得している。
クルーズは、その後もサンフランシスコで車両の開発と検証のみを行っているが、Zooxはロボタクシーを従業員向けの送迎サービスに活用している。2014年に設立のZooxが自社開発した4人乗りのコンパクトな電動式車両は、座席がすべて車両の中心を向いている点が特徴だ。 クルーズのOriginとは異なり、Zooxの車両は前後の区別が存在しないシンメトリーな構造になっている。車体のメインフレームはイタリアのCPCグループが製造したカーボンファイバー製のもので、バッテリーはコンピュータユニットとともに車体の下部に格納されている。ドライブユニットやサスペンションは、ドイツの自動車部品メーカーZFから提供を受けている。
Zooxは、数年前からクローズな施設でロボタクシーのテストを行い、連邦自動車安全基準（FMVSS）に合格するための衝突実験などを行ってきた。同社の車両は、クルーズのOriginと同様に、ハンドルやブレーキなどの人間のドライバーのための装備を一切備えていない。
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