わいせつ画像送らされ、先輩に呼ばれ夜中に外出…凍死中2の母親「学校は最後までいじめ認めず」 社会
北海道旭川市で今年3月、中学2年の広瀬 爽彩(さあや) さん(当時14歳)が凍死した状態で見つかった問題。5月に始まった第三者委員会による調査は、関係者への聞き取りに移るなどようやく本格化してきた。いじめはあったのか。なぜ広瀬さんは亡くなったのか。学校側の対応は適切だったのか。関係者の証言を基に追った。(林麟太郎) 広瀬さんの母親の代理人弁護士などによると、広瀬さんに異変が起きたのは、2019年4月の中学入学直後。オンラインゲームを通じて知り合った同じ学校の生徒らにわいせつな画像をSNSで複数回送らされたほか、「先輩に呼ばれた」と言って夜中に自宅を飛び出したこともあったという。この出来事があった日の晩、広瀬さんの母親は、娘のSNSを見て、わいせつ画像のやり取りを知った。5月頃からいじめを疑って担任教員に相談していたが、確信を抱いてすぐ教頭に掛け合ったという。 学校は、関係者から聞き取りを行ったものの、いじめを認めず、一方で広瀬さんの母親と生徒らが話し合う場を設けて事態の収束を図った。報告を受けた道教委は19年10月、「いじめの疑いがある」として市教委に事実確認を指導したが、市教委は、「話し合いで区切りがついた」との理由で再調査は行わなかった。 市教委は取材に、「事案発生の経緯や子ども同士の関係性から、いじめとは判断しなかった」としている。ただ、広瀬さんは川に飛び込んだ際、携帯で「死にたい」と学校に伝えている。大津市の中学生自殺を受けて13年に施行されたいじめ防止対策推進法では、いじめについて「心身の苦痛を感じているもの」などと定義しており、代理人弁護士は「いじめを疑わないのはおかしい」と主張する。 川に飛び込んだ後、広瀬さんは精神的ケアのため、2か月ほど入院した。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、転校した後は部屋に引き籠もりがちになったという。この頃、ネット上で知り合った知人に「いじめを受けて学校が怖い」などと相談していた。いじめ問題の第三者委で調査した経験を持つ鳴門教育大の阿形恒秀特命教授(生徒指導)は「いじめで受けた心の傷を何年たっても忘れられず、自殺してしまうことは考えられるが、自殺は複合的な要因で起きる。転校してから亡くなるまでの1年半に、いじめ以外の要因がなかったかも調べる必要がある」と話す。母親によると、広瀬さんは、明るく元気で、真面目に勉強に取り組む女の子だった。幼い頃は家具に落書きするほど絵が好きで、オンラインゲームにも夢中になった。中学に進む際は、「いつか生徒会で頑張る」と張り切っていた。広瀬さんが失踪した今年2月、母親はたまたま家を空けていた。近所を捜索したが見つからず、ビラを配ったり、防犯カメラを確認したりして捜し回った。 今は娘のことをなるべく考えないようにして暮らしているという。それでも、「仕事を終えて家に帰ると思い出し、毎日泣いてしまう」。娘に何が起きたのか。「第三者委員会は、調査を尽くし、包み隠さず教えてほしい」と願った。.
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
「輸入米検査が非効率」「鉄筋防腐ずさん」…税金の無駄遣い210件、検査院が指摘 : 社会 : ニュース輸入米のカビの検査方法が非効率、鉄筋の腐食を防ぐ処置がずさん――。会計検査院が今月公表した2020年度の決算検査報告は、国の事業の隅々にまで目を光らせ、数多くの不備を指摘した。コロナ禍で十分な検査が行えない中、 緻密
続きを読む »




