BitSummit Driftに合わせて行われた。“GPB: Connect@BitSummit”の現場に潜入。ゲームデベロッパーとパブリッシャーを繋ぐピッチプラットフォーム“Game Pitch Base”のリアル版として開催される初のピッチイベントはどのようなものだったのか?
2024年7月19日~21日に京都市勧業館みやこめっせにて行われたインディーゲームの祭典BitSummit Driftに合わせて、とても興味深いイベントが行われた。“GPB: Connect@BitSummit”だ。 ここ数年個人/少人数規模のゲーム開発に注力している集英社では、ゲームデベロッパーとパブリッシャーを繋ぐピッチプラットフォーム“Game Pitch Base”の無料β版を2023年12月20日より提供開始しているのだが、“GPB: Connect@BitSummit”は、そのリアル版として開催される初のピッチイベントだ。 ピッチとはそもそも、ビジネス的には“短い時間に簡潔な言葉で相手に提案する”こと。“Game Pitch Base”は、クリエイターのゲーム企画とパブリッシャーとのマッチングをサポートするプラットフォームとなる。 クリエイターやデベロッパーが生み出したゲーム企画とパブリッシャーとのマッチングをサポートするプラットフォームサービス“Game Pitch Base”。このプラットフォームが生まれた経緯について、集英社ゲームズの森通治氏と集英社DeNAプロジェクツの堀切舜哉氏に聞いた。 そんな“Game Pitch Base”のリアル版である“GPB: Connect@BitSummit”が、BitSummit Driftに合わせて実施されるという。この話を聞いて、「デベロッパーとパブリッシャーのマッチングはどのようになるのかしら? 婚活パーティーみたいな感じになるのかな……」と、興味津々だった記者ではあるが、プレゼンを行うデベロッパーとパブリッシャーしか参加しないクローズドな場とのことで、「さすがに取材はきびしいだろうなあ」と思ったものの、ダメ元で担当の方に取材のお願いをしたところ、意外にも「いいですよ」とのお返事が。 記者は喜び勇んでわくわくしながら会場まで足を運んだ。ちなみにイベントは、BitSummit Driftに参加した人が来やすいようにとの配慮から、BitSummitと同じ京都市勧業館みやこめっせの地下1階にあるイベントホールで行われた。 ピッチで自身のゲームをアピールしないといけないわけで、プレッシャーも相当なものだったろうと思われるが、自作のゲームを知ってもらいたいという熱意が伝わってきた。クリエイター自身が自作をプレゼンするので、よりゲームの魅力が伝わりやすいとの印象だ。 そして、ピッチを終えたクリエイターがフリーテーブルに移ると、そのタイトルのことが気になったパブリッシャーが話をしに向かう。パブリッシャーさんどうするのかな……と動向をうかがっていると、けっこう積極的に話しかけにいく方たちが多数。そのあいだもピッチは同時進行していくので、いささか慌ただしい感じながらも、活気溢れる空間となっていた。 こうしてこの場で面識ができた後は、ことによったら今後さらに打ち合わせを重ねて、より進んだ話をしていくことになる。そのきっかけとなる“GPB: Connect@BitSummit”のような場は、まずはお互いのことを知る“マッチング”という意味では、とても有意義なのではないかと思われた。2048 もともとのプロモーション費はそんなに多くなかったんです。それで、1回大きめのイベントに出展したら、予算を使い切ってしまったというのが正直なところです。言っていいのかどうかわからないのですが(笑)。それで、つぎにもう1回ウィッシュリストを獲得するために、プロモーションを打ちたいけれど、予算がないので、どうやってお金を作るか……ということを考えた結果が、パブリッシャー探しだったり、ティッシュ配りだったりします。『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』も、自社パブリッシングタイトルだったのですが、同作はもともとIPがセガのものだったので、そこまで苦労はありませんでした。『街コロ』最初はアナログのボードゲームでリリースしていたのですが、デジタル版の認知度を高めたり、ユーザーの対応をしたり、ローカライズに関するもろもろの対応があったり、デバッグテストがあったりと、パブリッシング周りの部分での負担が大きいんです。これまで“Game Pitch Base”という形で、Web上でパブリッシャーさんがお声かけいただいて商談ができるという取り組みはしていたのですが、パブリッシャーさんからすると、リアルな場で面と向かっていろいろと話して、初めて契約の話ができるというお話も何度か聞いておりまして、こういうイベントの需要があるのかなとは思っていました。 イベントによっては、ステージだけでピッチするイベントもあるようなのですが、ステージですべてを長々と話すのは聞く側にもきびしいでしょうし、個別に話したいという声が多かったので、ステージでピッチをして詳細をテーブルで、という流れにしました。 取材してみてちょっぴり意外だったのが、デベロッパーがパブリッシャーに望むことはそれぞれ異なること。パブリッシャーというと、“発売元”との印象が強く、その役割は決まっているのではないかと素人考えで思っていたのだが、実際のところはデベロッパーによってタイトルのPRを希望するものからイベント出展のための費用負担を望むものまで幅広い。そういった意味でもこうしたピッチイベントは、より相性の合うマッチングを促すという点で意義深いと思われる。多様化するゲーム作りにマッチした取り組みと言えそうだ。.
2024年7月19日~21日に京都市勧業館みやこめっせにて行われたインディーゲームの祭典BitSummit Driftに合わせて、とても興味深いイベントが行われた。“GPB: Connect@BitSummit”だ。 ここ数年個人/少人数規模のゲーム開発に注力している集英社では、ゲームデベロッパーとパブリッシャーを繋ぐピッチプラットフォーム“Game Pitch Base”の無料β版を2023年12月20日より提供開始しているのだが、“GPB: Connect@BitSummit”は、そのリアル版として開催される初のピッチイベントだ。 ピッチとはそもそも、ビジネス的には“短い時間に簡潔な言葉で相手に提案する”こと。“Game Pitch Base”は、クリエイターのゲーム企画とパブリッシャーとのマッチングをサポートするプラットフォームとなる。 クリエイターやデベロッパーが生み出したゲーム企画とパブリッシャーとのマッチングをサポートするプラットフォームサービス“Game Pitch Base”。このプラットフォームが生まれた経緯について、集英社ゲームズの森通治氏と集英社DeNAプロジェクツの堀切舜哉氏に聞いた。 そんな“Game Pitch Base”のリアル版である“GPB: Connect@BitSummit”が、BitSummit Driftに合わせて実施されるという。この話を聞いて、「デベロッパーとパブリッシャーのマッチングはどのようになるのかしら? 婚活パーティーみたいな感じになるのかな……」と、興味津々だった記者ではあるが、プレゼンを行うデベロッパーとパブリッシャーしか参加しないクローズドな場とのことで、「さすがに取材はきびしいだろうなあ」と思ったものの、ダメ元で担当の方に取材のお願いをしたところ、意外にも「いいですよ」とのお返事が。 記者は喜び勇んでわくわくしながら会場まで足を運んだ。ちなみにイベントは、BitSummit Driftに参加した人が来やすいようにとの配慮から、BitSummitと同じ京都市勧業館みやこめっせの地下1階にあるイベントホールで行われた。 ピッチで自身のゲームをアピールしないといけないわけで、プレッシャーも相当なものだったろうと思われるが、自作のゲームを知ってもらいたいという熱意が伝わってきた。クリエイター自身が自作をプレゼンするので、よりゲームの魅力が伝わりやすいとの印象だ。 そして、ピッチを終えたクリエイターがフリーテーブルに移ると、そのタイトルのことが気になったパブリッシャーが話をしに向かう。パブリッシャーさんどうするのかな……と動向をうかがっていると、けっこう積極的に話しかけにいく方たちが多数。そのあいだもピッチは同時進行していくので、いささか慌ただしい感じながらも、活気溢れる空間となっていた。 こうしてこの場で面識ができた後は、ことによったら今後さらに打ち合わせを重ねて、より進んだ話をしていくことになる。そのきっかけとなる“GPB: Connect@BitSummit”のような場は、まずはお互いのことを知る“マッチング”という意味では、とても有意義なのではないかと思われた。2048 もともとのプロモーション費はそんなに多くなかったんです。それで、1回大きめのイベントに出展したら、予算を使い切ってしまったというのが正直なところです。言っていいのかどうかわからないのですが(笑)。それで、つぎにもう1回ウィッシュリストを獲得するために、プロモーションを打ちたいけれど、予算がないので、どうやってお金を作るか……ということを考えた結果が、パブリッシャー探しだったり、ティッシュ配りだったりします。『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』も、自社パブリッシングタイトルだったのですが、同作はもともとIPがセガのものだったので、そこまで苦労はありませんでした。『街コロ』最初はアナログのボードゲームでリリースしていたのですが、デジタル版の認知度を高めたり、ユーザーの対応をしたり、ローカライズに関するもろもろの対応があったり、デバッグテストがあったりと、パブリッシング周りの部分での負担が大きいんです。これまで“Game Pitch Base”という形で、Web上でパブリッシャーさんがお声かけいただいて商談ができるという取り組みはしていたのですが、パブリッシャーさんからすると、リアルな場で面と向かっていろいろと話して、初めて契約の話ができるというお話も何度か聞いておりまして、こういうイベントの需要があるのかなとは思っていました。 イベントによっては、ステージだけでピッチするイベントもあるようなのですが、ステージですべてを長々と話すのは聞く側にもきびしいでしょうし、個別に話したいという声が多かったので、ステージでピッチをして詳細をテーブルで、という流れにしました。 取材してみてちょっぴり意外だったのが、デベロッパーがパブリッシャーに望むことはそれぞれ異なること。パブリッシャーというと、“発売元”との印象が強く、その役割は決まっているのではないかと素人考えで思っていたのだが、実際のところはデベロッパーによってタイトルのPRを希望するものからイベント出展のための費用負担を望むものまで幅広い。そういった意味でもこうしたピッチイベントは、より相性の合うマッチングを促すという点で意義深いと思われる。多様化するゲーム作りにマッチした取り組みと言えそうだ。
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