宮城1回戦で仙台一が仙台三に2―1で勝利。先発した千葉綾太投手(3年)が7回1失点と好投すると、1―1で迎えた7回に菅井剣介内野手(3年)が、今大会1号となる勝ち越しのソロ本塁打を放った。
最後の打者を打ち取ると、仙台一ナインは雄たけびを上げながらベンチを飛び出し、マウンドでハイタッチ。仙台三との進学校対決を制し、2年連続で初戦を突破した千葉厚監督は「苦しい試合を想定していましたけど、ベストゲームですね」と喜びをかみしめた。
1番を背負う千葉綾太が「入学してからずっと磨き続けてきた」という最速143キロの直球で押し切った。6回に先制を許し「去年2点取られて負けてしまった(古川工1●2)のを思い出してしまった」。落ち込みそうになったが「ベンチに入れてない3年生や支えてくれた人たちを思い出した」。仲間たちを思って気合を入れ直し、後続を断った。 エースの粘投に菅井が応えた。同点の7回1死無走者。内角高めの真っすぐを「反応で打った」と力強くスイング。捉えたボールは右翼ポール際に突き刺さり、自身高校1号となるソロ本塁打。「千葉も頑張ってくれていて、得点を取りたかった」。右手を高々と上げてダイヤモンドを一周した。 切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバル校を倒した勢いそのままに、14日の2回戦では利府と対戦する。「ベンチとスタンド一体となって全員で勝利したい」と菅井。チーム一丸で1勝を積み上げ、74年ぶりとなる夏の甲子園出場を目指す。(山崎 賢人)
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