14日開幕の春季高校野球東北大会(石巻市民ほか)に先立ち、開会式と公式練習が13日に行われた。昨年大会準優勝の仙台育英(宮城)は、飛ばなくなったとされる新基準バットでも強打を発揮すると闘志。昨夏の甲
子園で一発を放った鈴木拓斗外野手(3年)が、これまでと変わらぬパワーを見せる。
投手陣だけじゃなく打線も強力だぞと、仙台育英が東北舞台で証明する。バットの基準を変更した影響で、今春のセンバツは本塁打が大会通して3本(うち1本はランニング)だけと飛距離が出ないと言われるが、須江航監督(41)は今春の県大会中、常々こう話してきた。昨秋は県8強で敗退。センバツ出場の可能性がほぼなかったことを好機と考え、新基準で低反発になったバットでも以前と同じ飛距離や打球速度が出せるよう、例年よりフィジカルの数値などの基準を高く置いて練習を積んできた。その成果が出たのは、今春県準決勝・聖和学園戦だ。2本の本塁打など8安打のうち4本が長打で、13―2の5回コールドで大勝した。 1回に先制3ランを放った鈴木は「ちゃんと捉えれば自分的には(以前と)変わらない」。昨夏の甲子園で2ホーマーを放ったスラッガーは、今春6本を加えて現在高校通算19本塁打。芯が狭くなったため「一球で捉えられるように、一球にこだわった練習をしてきた」と、打撃練習から意識を高めて取り組んできた。
強打が発揮できればこれまで磨いてきたバントや走力などの小技を絡め、得点力はさらに上がるはず。投手陣を助けることにもつながる。「自分のバットで貢献するのはもちろん、3年生なので(下級生が)やりやすい環境をつくれればいい」と意気込みを語った。バットが変わった影響を感じさせぬ強打で、光南(福島)との1回戦(14日)から最後まで勝ちきってみせる。(有吉 広紀)
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