3月15日から「庵野秀明 企画・プロデュース/放送50周年記念 宇宙戦艦ヤマト 全記録展」が西武渋谷店で開催される(3月31日まで)。対象となる「宇宙戦艦ヤマト」は日本アニメ史を大きく変えた記念碑的なテレビアニメだ(1974年10月6...
」は日本 アニメ 史を大きく変えた記念碑的なテレビ アニメ だ(1974年10月6日から75年3月30日まで全26話で放送)。77年に再編集の劇場版として公開された時に大ヒット。子ども向けの「テレビまんが」がティーン層以上をターゲットとする「 アニメ 」へと脱皮するきっかけを生み、現在に至る アニメ 文化の原点となった。
筆者の資料類はすでにATACに寄贈済みである。そして文化庁と進めているマンガ・アニメ・特撮・ゲームなどメディア芸術作品の中間生成物の保全、収蔵、利活用の検討と、次世代への継承、文化芸術の振興にもつながっている。」を制作中だった練馬区桜台のオフィスアカデミースタジオを見学として訪問し、大きな衝撃を受けた。ことに初めて目撃した「設定書」は、アニメの見方を一変させるほど大きかった。まだアニメ雑誌も創刊されていない時期、「絵柄を統一するための設計図」が存在すること自体、実物を見るまでよく理解していなかったのである。」は何かと規格外だった。同時代的には異常、異端であると言っていい。そしてスタジオで資料と合わせて他の地道だが細密な工程を見た上で、スタッフと会話して話を聞くうちに、「すごいと思った作品にはすごくなる理由がある」ということを思い知った。その知的好奇心が以後、半世紀にわたる自分の活動にエネルギーをあたえ続けている。
今回注目してほしいのは、「ヤマト」のメカ関係の設定の異常な質と密度感である。多くは監督・設定・デザインを兼務した松本零士と、デザイン会社スタジオぬえ(宮武一貴、加藤直之、松崎健一)の共同作業によって描かれている。ともに漫画、イラストを描いているクリエイターの手による設定画稿だから、たとえ線画であっても美麗な一枚絵として鑑賞可能である。 そもそもヤマト本体は、やたらと線が多い。これはアニメーション作画にとって鬼門であり、仕事を依頼したアニメーターが逃げ出したという伝説があるほどだ。たとえば遠方からヤマトが迫ってカメラ手前を横切り、また画面奥に行く、毎週のように使われたBANKカットでは、250枚程度の動画を使っている。それゆえ設定で描かれた1本の線が、250倍に増えている計算になる。
ヤマト艦内関係も、第一艦橋を筆頭にディテールでディテールを埋めるような設定ばかりである。ではメーターやレバー類はデコレーション(飾り)として配置されているかと言えば、そんなことはない。設定段階で理詰めで考えられた先進的な発想が随所に込められている。役割や操作なども細やかに指定され、絵コンテ、演出はそれを読み解いてキャラクターに芝居をさせている。つまり総じて「機能美」が追及されている。 修正前の原画には独特の気迫がこもっている。次の工程である動画ではきれいな線で清書されるのだが、その指示も兼ねて、動きが読めるような強弱がついた線で描かれたりしている。どのような筆圧と筆運びで描かれたものなのか、原画マンの気持ちを伝えてくれる多くの情報が、原画にはこめられている。
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