【毎日書評】「ふつうの暮らし」を観察することで見えてくる「日常美学」のすすめ

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【毎日書評】「ふつうの暮らし」を観察することで見えてくる「日常美学」のすすめ
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『「ふつうの暮らし」を美学する家から考える「日常美学」入門』(青田麻未著、光文社新書)の著者は美学者として、「日常美学」と呼ばれる分野の研究に携わる人物。ちなみ...

これをソクラテス自身は反駁(はんばく)してしまいますが、このような考えが議論の俎上にのるということは、これがある程度ポピュラーなものの見方であったことを示しているでしょう。(61〜62ページより)あるものが機能を持つということは、「なんらかの目的を達成するための役割をはたすことができる」ということと同じであるわけです。ところが近代に入ると、美とそれ以外の価値をしっかり区別する発想が強くなってきたそう。むしろ美はそれ自体固有の価値であって、生活その他の領域とは重ならないものであると示すことで初めて、「美学」という学問領域が広義の哲学から独立して存在することが可能になったということ。

たとえばエドマンド・バークは『崇高と美の観念の起源』(一七五七年)における議論において、「飛ぶという機能を満たさないのにもかかわらず美しい孔雀の羽」「穴を掘って食べ物などを探すという機能にはぴったり適しているのにもかかわらず美しくない豚の鼻」を事例としながら、美と有用性の必然的な結びつきを否定します。カントは、美とは通常、その対象がどんなものであるかの観念を抜きにして把握される価値だと主張しました。(62〜63ページより) それは、無関心性という特徴づけのこと。たとえば私たちが花を見るとき、一般的にはその花がどのような目的に奉仕しているかは考えず、その色や形自体を眺めることで美を感受することになります。花は植物の生殖器官ですが、わたしたちは花の美を感じるためにそうした知的な理解をする必要はないわけです。たしかに私たちは美を感じるとき、目の前にあるものが<なんであるのか>を判断する必要はありません。たとえ花の機能を知らなくても、その色や形から美しさを感受できるということです。(63ページより)いまある等身大の生活を繊細に観察することで得られるもの

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