12日の欧州株は6月上旬以来の大幅高となった。米国のインフレが急減速し、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げは近く終了する可能性があるとの楽観が広がった。半導体株は急伸した。
ストックス欧州600指数は1.5%高。ジェフリーズのアナリストが半導体セクターについて、1年以上にわたる低迷を経て、人工知能(AI)を手掛かりとする新たな上昇サイクルに入ったとの見方を示したことが好感された。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングをはじめとした半導体関連や鉱業が買われた。製薬、パーソナルケア関連はアンダーパフォームだった。
欧州債市場ではユーロ圏国債が上昇。米インフレ統計を受け、トレーダーの間でユーロ圏と英国の追加利上げ観測が後退した。英国債は中期債を中心に大きく上昇した。短期金融市場では、イングランド銀行(英中央銀行)の利上げが6.5%にまで達するとの見方がほぼ解消された。 市場が見込む英政策金利のピークは来年3月に6.27%と、前日から23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。先週までは6.5%のターミナルレートが完全に織り込まれ、6.75%になるとの確率も一時は50%に上った。 欧州中央銀行(ECB)の政策発表日程にリンクしたスワップ金利の動向によれば、ピーク金利の見通しは12月に4.02%と、4bp下げた。
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