11日の欧州株は上昇。薄商いの中で不安定な値動きだった。中国で追加景気対策が打ち出されるとの楽観が相場を支えた。
ストックス欧州600指数は0.7%高。近く本格化する決算発表シーズンや、12日の米インフレ統計に投資家は身構えている。業種別では不動産、建設が特に上昇。パーソナルケア、テクノロジー銘柄は売られた。
ポンドは対ドルで一時0.6%上昇し、1ポンド=1.2935ドルまで上伸した。この日発表された英国の賃金上昇率が予想を上回り、イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁がインフレをあおると述べていた水準で高止まりしたことに反応した。 欧州のユーロ圏国債は序盤に上昇したものの、米国債に連れて下げに転じた。ただ、動きは小さかった。主要中銀の今後の行動に対する見通しを調整すべく、投資家は米インフレ統計にその手掛かりを求めている。 英中銀の政策発表日程にリンクしたスワップ金利の動向によれば、ピーク金利は来年3月に6.46%となっている。英労働市場の統計は強弱が混在する内容で、ピーク金利見通しが一時低下するきっかけとなった。 ドイツ債はほぼ変わらず。10年債利回りは2.64%。一時は2.59%まで低下した。欧州中央銀行(ECB)のピーク金利は来年1月までに4.07%と織り込まれている。
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