「戸郷よ、なぜだ」と心で叫んでいたはずだ。岸田です。完封勝利を収めた８日の広島戦。マスクをかぶったのは大城卓だった。この試合、阿部監督は戸郷に捕手を選ばせている。
「このところあまり調子も良くないし、一番やりやすい捕手でと」。そう指揮官は説明したが、これって選ばれる側にしたら、けっこうキツいですよね。戸郷は誰を最も信頼しているのか。それが明らかになってしまうんだから。
いや、小林はいいんですよ。「スガコバ」という金看板がある。むしろ戸郷に指名されて「トゴコバ」になったら語呂は悪いし、ヘタすりゃ菅野にへそを曲げられかねない。問題は岸田さんだ。選ばれなかったら新旧エースからの支持率はゼロになってしまう。 今季、戸郷とは８試合でスタメンバッテリーを組んでいる。あの５月２４日の偉業を支えたのも、この男だった。巨人投手としては伝説の沢村栄治以来となる甲子園でのノーヒットノーラン。なのに、どうして卓三さんを…。ちょっと思い当たる節がある。ノーノー達成の瞬間だ。マウンドに駆け寄る岸田の足取り、少しノンビリしていなかったか。ハイタッチからのハグ。これも歴史的快挙のセレブレーションとしては地味だ。普通の完投じゃないんだから。そんなわけで早くも打線は「救世主ロス」が心配される中、今季３度目の「１―０」勝利。もちろん投手は偉いけど、キャッチャーの貢献があってこそだ。ちなみにリードしたのは３試合とも岸田です。
今季の正捕手というとアレですが、主戦捕手と胸を張ってもいい。ヘルナンデスの存在や菅野の復活と同様に背番号２７のブレイクがなかったら、お寒いシーズンになっていたはずだ。とにかく山崎伊とのコンビだけは死守してくれ。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
【仙ペン】 誰で負けても引きずるな困ったもので、ついついおざなりの質問をしてしまう。３年前の暮れ、日本ハム監督に就任直後の新庄さんにインタビューした時のことだ。
続きを読む »
【仙ペン】「ＯＢ戦」なんて１０年早いスペインの皆さん、おめでとうございます。テニスでは２１歳のアルカラスがウィンブルドン２連覇。サッカーの欧州選手権でもイニエスタの後輩たちが、歴代最多となる４度目の優勝を成し遂げた。
続きを読む »
【仙ペン】「５０００万円」の男たち円相場が一気に急騰。僕らにですら多少の影響があると思うけど、あの人の場合は文字通りケタ違いのことが起きるんだろうな。
続きを読む »
【仙ペン】「チキン」から始まる物語「みんなヒーローになりたくないのかな。チャンスなのに悲壮感しか伝わってこない」―。１６日の試合後、勝ったのに怒り心頭の阿部監督です。打席で覇気の感じられない選手に対して厳しいゲキを飛ばした。
続きを読む »
【仙ペン】ラッキーストライク未遂個人的には「何も出場辞退までしなくても」とは思う。だけど「法律とルールを破ったのだから甘やかすな」と正論でグイグイ責められたら、黙って下を向くしかない。例の体操日本代表、１９歳の女子選手です。
続きを読む »
【仙ペン】首位ターン、陰のＭＶＰ堂々の首位ターン。照ノ富士です。大相撲名古屋場所は８日目にして早くも独走態勢に入った。すでに１敗の力士はゼロ。金曜日あたりには決まっちゃうんじゃないでしょうか。
続きを読む »