困ったもので、ついついおざなりの質問をしてしまう。3年前の暮れ、日本ハム監督に就任直後の新庄さんにインタビューした時のことだ。
「この前も雑誌の取材で答えたんですが、ヒーローインタビューで『最後にファンへ一言を』とか言われるの嫌いなんです。いやいや、もう言ってるじゃないですかってこと。改めて聞かれても、どう答えていいのか。同じことを繰り返すのも変ですよね」―。
確かに「来季の抱負」は十分に聞いていた。屋上屋を架すとはこのこと。それにしても相手がビッグボスで助かった。これが、あの石丸さんだったら苦笑では許してくれない。瞬時に真剣で真っ二つに斬られていたはず。惰性でつまらない質問しちゃダメ、絶対。緊張感って大事だな。ただ、負け方は少し気になる。連勝を止めたのが菅野だということ。あと初回の反撃機に凡退した大城卓も。あそこで1点でも返していたら展開は変わっていたはず。「投手陣の精神的支柱」と「選手会長」が機能しない黒星はキツいですよね、慎之助さん…なんて聞いたら恥をかく。誰が打たれても、誰が打てなくても1敗は1敗なんだから。 2018年6月29日の中日戦。このエピソード、毎年のように紹介しているけど大好きなんです。試合は巨人のサヨナラ負け。興奮気味の地元局アナウンサーが「福田がやってくれました。選手会長が打ったのが大きかったですよね」と当時の森監督にマイクを向けた。だが、しかしである。
「別にね。選手会長であろうとなかろうと関係ないですよ。誰でも打ってくれたら、こっちはうれしいです」。誘導質問?をものともしない姿にグッときた。それにしても、他人がバッサリやられたのを見て爆笑してしまった僕。性格が悪いにもほどがある。
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