ボートレース尼崎の開設７１周年記念「Ｇ１センプルカップ」は９日、第１２Ｒで優勝戦が争われ、島村隆幸（３３）＝徳島＝が３カドからまくり、２Ｍで逆転勝ちを収めて昨年４月の宮島６９周年、５月の児島７１周年
に続いて３度目のＧ１制覇を飾った。当所では２月戦に続いて通算３Ｖ。Ｇ１初Ｖがかかった秦英悟は２着に惜敗。追い上げた吉川元浩が３着に入った。
Ｇ１だろうと一般戦だろうと変わらない勝負強さを見せつけた。当地前回の今年２月戦で優勝した時と同じエンジンを引き当てた島村が、準優１０Ｒは４カドからまくり差し。そして優勝戦は３カドからまくり、人気を集めた同期のイン丸野一樹を粉砕。そして２Ｍ、内を差してきた秦英悟、篠崎元志（エンスト失格）をさばいて見事３度目のＧ１制覇を成し遂げた。初戦はマイナスのチルトだったが、それからは相手とコースを想定しながら０と０・５を使い分け。ラストは０・５の伸び仕様で仕留めるのも前回とまったく同じ。優勝戦は３枠だったが、ファンの前で行われた優出インタビューでも「ダッシュ戦で！」と宣言。「迷いはなかった」と有言実行の勝利だった。
昨年は２度のＧ１を含めてＶ８の荒稼ぎしながら、あと一歩でグランプリ初出場には届かす。「去年は上半期だけだったから、今年は一年を通してしっかり頑張っていきたい」。ＳＧ開幕戦である次節の戸田クラシック（１５～２０日）へ大きく弾みをつけた。（山下 祐二）
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