【NQNニューヨーク=戸部実華】1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=151円60〜70銭で取引を終えた。1日発表の経済指標が米製造業の景況感の改善を示し、インフレの沈静化に時間がかかるとの観測が広がった。米長期金利が大幅に上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢になった。1日発表の3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景
【NQNニューヨーク=戸部実華】1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=151円60〜70銭で取引を終えた。1日発表の経済指標が米製造業の景況感の改善を示し、インフレの沈静化に時間がかかるとの観測が広がった。米長期金利が大幅に上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが優勢になった。
1日発表の3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は50.3とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.1)以上に前月(47.8)から上昇した。好不況の境目となる50を1年半ぶりに上回った。項目別では「価格」が2022年7月以来の高水準となった。「後退局面だった製造業が持ち直し、根強いインフレが長期化しかねない」(フォレックス・ライブのアダム・バトン氏)と受け止められた。 前週末に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は参加したイベントの討議で「利下げを急ぐ必要はない」との考えを示していた。市場では堅調な米経済を示す指標とあわせ、FRBによる年内の利下げ回数が想定よりも少なくなる可能性が意識された。米長期金利は前営業日比0.13%高い4.33%をつける場面があり、円売りが出やすくなった。ユーロは対ドルで下落し、前週末比0.0050ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0735〜45ドルで取引を終えた。米製造業の景況感の改善を受け、ユーロ売り・ドル買いが広がった。米長期金利の上昇も、欧米金利差の拡大観測からユーロ相場の重荷となった。
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