米連邦準備制度理事会(FRB)は9月18日のFOMCで政策金利を4.75~5.00%に引き下げました。これは2020年3月以来、4年半ぶりの利下げです。当初予想は0.25%の利下げ幅でしたが、直近では0.5%が予測され、その通りになりました。
米連邦準備制度理事会( FRB )は9月18日に開いた連邦公開市場委員会( FOMC )で、政策金利を5・25~5・50%から4・75~5・00%へと、0・5%引き下げることを決定した。 FRB の 利下げ は2020年3月以来、4年半ぶりのこととなる。
当初から米国では9月から利下げ局面に突入するということが予想されていたが、利下げ幅については通常の0・25%になるとの予想が大勢であった。しかし、直前になり0・5%の利下げ幅を予想する向きが大勢となり、それが現実のものとなった。 FRBの金利変更幅は前述の通り0・25%が一般的だ。過去に金利を変更した局面を振り返ると、15年末からの利上げ局面、19年夏からの利下げ局面、ともに局面が変わるときの最初のFOMCでは0・25%が金利変動幅となっており、大幅な金利変動が行われたのはリーマン・ショックやコロナ・ショックなど限定されたケースのみであることを考えれば、今回の利下げ局面突入時に初回の利下げ幅が0・5%になったことは異例といえよう。
パウエル議長の会見内容をみてみると、今回、異例の大幅利下げに踏み込んだ理由として、インフレが目標に向けて低下するとの確信を持った一方で、労働市場がさらなる軟化をしないよう、後手に回らないための決定であるとした。コロナ・ショック時に対応が後手に回り、結果として0・75%という大幅な利上げを複数回実施することになったことの反省があるのだろう。
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