EDR（Endpoint Detection and Response）を用いたMDR（Managed Detection & Response）サービス市場は、従来のMSSPに加え、EDR製品ベンダーも参入し競争激化。AIによる攻撃への対策が重要視されている一方、セルフレジの導入や外国人エンジニア採用といった新たなトレンドも浮上している。
エンタープライズ セキュリティ 製品の EDR （Endpoint Detection and Response）を、専門性の高い セキュリティ 人材に運用アウトソーシングする MDR （Managed Detection &
Response）サービス市場は、従来SOCサービスを提供してきたSIer、通信事業者などのMSSP（マネージドサービスプロバイダー）に加え、EDR製品ベンダーも自らSOCを運用してサービス提供に参入し、市場で競争が激化している。情報セキュリティ担当者を対象としたグローバル調査によると、サイバー攻撃が「過去1年間増加した」と回答した人は世界全体で76％（日本は73％）に上る。また、「攻撃にAIが使用されている可能性がある」と回答した人は46％（日本は34％）を占め、これを「深刻な懸念事項」と認識するセキュリティ担当者は72％（日本は66％）に達している。AIを使った攻撃への対策として、重要度が高いと回答した項目は、「定期的なトレーニングによる社内専門知識の強化」（全体92％、日本82％）、「高度な専門知識を持つ人材の確保」（全体91％、日本81％）、「外部のサイバーセキュリティ専門家の支援」（全体90％、日本91％）などが挙げられた。米国在住の消費者を対象に行った、スーパー、コンビニ、飲食店における購買行動調査によると、スーパーでセルフチェックアウトを選ぶ買い物客の最大の理由は「スピード」（77％）で、セルフレジ利用率が高いのは「Z世代（18～29歳）」（63％）であるなど、納得できる結果が得られた。セルフレジでは、商品のスキャン漏れのような商品損失が起こる可能性があるが、店舗側では「スキャン漏れを検出して再試行を促すカメラ」（42％）、「（バーコードのない）野菜や果物を認識するスキャナー」（32％）といったスマートテクノロジーの導入で対策をとっているという。ITエンジニアの採用に携わる人事担当者107名を対象にした「外国人エンジニア採用」調査によると、エンジニアとして「外国人を採用した経験がある」企業は86％に達した。採用理由は「国内エンジニア人材が不足」（59.8％）がトップで、「グローバル化対応」（56.5％）がそれに続く。採用後のメリットとしては「社内のダイバーシティ促進」（56.5％）がトップで、それに続き「専門性の高い人材の確保」と「既存エンジニアの知見・技術アップ」（いずれも51.1％）が挙げられている。外国人エンジニアを「今後も採用したい」という回答は69.2％だった
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