【シリコンバレー時事】米アップルが9日、新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)16」シリーズの全機種に生成AI(人工知能)を搭載すると発表した。利用者個人に対する理解を深めることで、利便性を向上。生成AI分野で出遅れる中、設計変更や個人情報保護の取り組みをアピールし、巻き返しを図る。人気製品での本格展開は、生成AIの普及にもつながりそうだ。
「16」(画面サイズ6.1インチ)は799ドル(日本では12万4800円)から。13日から予約受け付けを始め、20日に発売する。アップル独自の生成AI「アップルインテリジェンス」を組み込んでおり、クック最高経営責任者(CEO)は発表動画で「新時代の始まりを象徴するものだ」と述べた。
生成AIは次期基本ソフト「iOS18」で提供。米国(英語)で来月から利用可能になり、来年には日本語にも対応する。メールの下書きや要約、音声の書き起こしも行ってくれる。高度な質問内容の場合、米オープンAIの「チャットGPT」による回答も選べる。生成AIの機能をフル活用できるよう、データ処理と省電力を向上させた最新の半導体を採用した。アップルがさらに強調したのが、個人情報保護の取り組み。生成AIによる情報処理は基本的に端末で行い、同社は個人情報を保持しない。複雑な問いをクラウドで処理する必要があっても同様だ。チャットGPTはアカウントを作らなくても使え、インターネット上の住所に当たるIPアドレスを匿名化するため、個人の特定にはつながらないとしている。ただ、24年4~6月期のアイフォーンの売上高は2四半期連続でマイナスとなった。中国メーカーに勢いがあるほか、米グーグルなどがAIスマホで先行し、厳しい戦いが続く。「16」投入で状況を打開できるか注目される。
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