パウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長の指導力に対する米国民の信頼が歴代議長の間で過去最低水準に落ち込んでいる。９日公表されたギャラップの最新世論調査で示された。
プラスマイナス４ポイントの誤差の範囲内ではあるものの、イエレン前議長の任期１年目の2014年に記録した37％を下回り、01年の調査開始以来最低となった。イエレン氏の前任であるバーナンキ元議長の場合、12年の39％が最低だった。
ＦＲＢ議長への信頼は通常、米経済情勢に追随する形となる。新型コロナウイルス感染拡大予防のロックダウン（都市封鎖）開始から１カ月後の20年４月の場合、パウエル議長への信頼は58％と、グリーンスパン元議長時代の04年以来の高水準に達していた。Percent saying they have "a great deal" or "fair amount" of confidence in the Federal Reserve chairmanNote: Survey of 1,013 US adults conducted April 3-25, with a margin of error of ±4 percentage points ＦＲＢ議長についての認識は政治にも左右される。トランプ前政権時代の18年に就任したパウエル議長は現在、民主党支持者の60％が信頼を示す一方、共和党支持者はわずか21％。逆にトランプ政権下では、パウエル議長に対する共和党支持者の信頼が民主党支持者の数値を平均14ポイント上回っていた。...
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