欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は、利下げペースを加速させる差し迫った必要性はなく、インフレ率が目標から一時的にやや下振れても許容範囲との認識を示した。
10月28日、独フランクフルトで9月12日撮影(2024年 ロイター/Jana Rodenbusch)ロイターのインタビューで「雇用は高水準にあり、実質賃金は上昇し、依然として景気のソフトランディング(軟着陸)が最も可能性の高い結果であるため、金融緩和をさらに加速させる差し迫った必要性はない」と語った。ウンシュ総裁は、インフレ率が予想よりも早い2025年半ばにECBの目標まで低下する可能性はあると認めたが、長期間にわたり2%を下回って推移する大きなリスクはないと指摘。
総裁はまた、ECBが通常、エネルギー価格の一時的な乱高下によるインフレ率の変動を容認すると説明。「経済が持ちこたえ、潜在成長力に沿った動きになっているのに交易条件のショックで一時的に下振れても私は問題視しない」と話した。「中期的に2%で推移し続けるのであれば多少下回っても大きな問題ではない」とした。
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