欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は22日の講演で、欧州連合(EU)の経済統合を改めて呼びかけた。国際貿易を巡る緊張の高まりや米国との技術格差拡大から、早急な行動が求められていると指摘した。
[フランクフルト 22日 ロイター] - ラガルド氏は、トランプ氏に直接言及はせず、「世界的に自由貿易に対する脅威が高まっており、地政学的環境も好ましくないものとなっている」と述べた。
「資本市場を統合する緊急性が高まっている」と述べた。これまで一定の進展があったものの、統合に向けた提案が加盟国が自国の既存利益を守ろうとする動きによって骨抜きになり、EUの不利益になりがちだと指摘した。ただ実際に資本市場に資金が流入しても、国内にとどまるか、より良いリターンを期待して米国に向かうことが多いと指摘し、欧州は資本市場への投資コストを削減し、資金が最も必要とされる場所に流れやすい規制体制を整える必要があるとした。ラガルド氏は「発行体にとって28番目の制度を作り規制調和の煩雑なプロセスを回避することができる。統一された会社法と証券法の恩恵を受け、国境を越えた証券発行、保有、決済が容易になる」と述べた。ただそれでも、資金調達の厳しさを一因に欧州に進出する革新的な企業が少ないという問題は解決しない。欧州はベンチャーキャピタル投資や新興企業向け与信をしやすくする必要があると指摘した。
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