<書評>『いま沖縄をどう語るか ジャーナリズムの現場から』 語らねば押し流される

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<書評>『いま沖縄をどう語るか ジャーナリズムの現場から』 語らねば押し流される
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<書評>『いま沖縄をどう語るか ジャーナリズムの現場から』 語らねば押し流される - 琉球新報デジタル

本書は、法政大学沖縄文化研究所創立50周年記念シンポジウム「いま沖縄を語る言葉はどこにあるか―復帰50年目のジャーナリストたちの挑戦」の登壇者が当日の発言を基に、さらに掘り下げて書き下ろした文章で構成されている。

記者として長年、基地問題を担当した琉球新報の松元剛さんは「戦前、戦中の反省を踏まえ、今度こそ沖縄の人を守り抜く報道を続け、沖縄を絶対に戦火にさらしてはならない」と強調。琉球新報は新たな経営方針の骨格に「ウチナーンチュの幸福を最大化する使命を果たす」ことを掲げた。沖縄タイムス記者、デスクとして沖縄戦報道などを担当した謝花直美さんは「復帰」で「聴き取られなかった声」として、戦後を必死に生き抜こうとした女性たちの姿を社会に伝え、歴史として刻むことの大切さを指摘した。 瀬長亀次郎さんや沖縄戦時の島田叡知事を題材にした映画の監督でもあるTBSの佐古忠彦さんは「沖縄を語り、伝えることは、民主主義のありよう、私たちの国のありようを問うことだ」と説き、NHKの鎌倉英也さんは、日本の「本土」と呼ばれている地域に「沖縄リテラシー(理解力)」が決定的に欠けているとして、「自らの生き方を問うための鏡として沖縄を見続け、記録し、刻んでいきたい」と述べている。

共同通信社の新崎盛吾さんはルーツをたどり、沖縄に向き合う覚悟を語る。父は新崎盛暉元沖縄大学学長で、沖縄資料センター(法政大学沖縄文化研究所の前身)で活動していた。母方の祖父・吉田嗣延さんは沖縄の日本復帰に尽力した元官僚。 法政大学沖縄文化研究所の明田川融所長は「沖縄において日本の主権がはっきりと見えないことの、逆に日本の主権が棄損されていると見えることの原因や責任は、他ならない主権者である私たちにも大いにあろう」と指摘。大里知子専任研究員は、東京において「沖縄」を知るための拠点の必要性は失われていない、と主張している。まつもと・つよし 1965年生まれ。琉球新報社常務・統合広告事業局長、前編集局長。かまくら・ひでや 1962年長野県生まれ。NHK第2制作センター(文化)チーフプロデューサー、エグゼクティブディレクター。

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