7日に閉幕したバレーボール女子の世界選手権(開催地・タイ)で、日本は3位決定戦で前回準優勝のブラジルに2-3で惜敗し、表彰台を逃した。それでも、銅メダルを獲得…
7日に閉幕したバレーボール女子の世界選手権(開催地・タイ)で、日本は3位決定戦で前回準優勝のブラジルに2-3で惜敗し、表彰台を逃した。それでも、銅メダルを獲得した日本開催の2010年以来となる4強入りを果たし、1次リーグ敗退に終わった昨夏のパリ五輪から急成長を示した。今季からチームを率いるトルコ出身のフェルハト・アクバシュ監督(39)は女子代表史上初の外国人指揮官。攻撃力の高い若手の積極起用や、選手へのポジティブな声掛けで成果を挙げ、飛躍を目指す24年ロサンゼルス五輪へ期待を抱かせた。オンラインで開かれた今季の総括会見で、アクバシュ監督は納得の表情を浮かべた。世界選手権だけでなく、公式大会初采配となった6~7月のネーションズリーグでも4強入り。3位決定戦でポーランドに敗れたが、準々決勝では世界選手権で準優勝するトルコに3-2で競り勝った。 「伝統をキープしつつ、アップデートを加えたい」と守備力以上に攻撃力を重視する姿勢は、選手起用にもはっきりと表れた。セッター対角(オポジット)にはスパイクやサーブに秀でた和田由紀子(NEC川崎)を起用。パリ五輪では控えだった23歳は、負傷もあって全体練習にほとんど参加できない状態で世界選手権に臨んだが「自分が助けてもらった分、チームを助けたい」と奮起し、オランダとの準々決勝では両チーム最多の27得点を挙げて4強入りの立役者となった。 サーブレシーブも担うアタッカーには佐藤淑乃(NEC川崎)を抜擢し、主将の石川真佑(ノバラ)の対角に置いた。佐藤の持ち味も24~25年のSVリーグで日本人トップ(全体3位)の895得点を挙げた攻撃力。所属チームで引退した古賀紗理那さんの背番号2を引き継いだ23歳は、世界選手権の3位決定戦でチーム最多の34得点をマークするなど存在感を示し、代表でも前主将の古賀さんの後継を強く印象付けた。 アクバシュ監督は就任直後から選手に「ハードヒットにこだわって打ってほしい」と声をかけ続け、ミスを恐れず、スパイクをしっかりと打ち切る姿勢をチームに植え付けた。以前は古賀さんへの依存度が高かった攻撃は石川、佐藤、和田の「3本柱」が機能することで幅が広がった。ネーションズリーグのポーランド戦で、スパイクを放つ日本・石川真佑。後ろはフェルハト・アクバシュ監督=今年7月、千葉市中央区の千葉ポートアリーナ(岩崎叶汰撮影)「一番注意していたのは彼女たちの考えに耳を傾けること。私はチームを導く立場だが、必要であれば意見を聞き、選手と一緒に決断を下す」。アクバシュ監督が日本代表コーチを務めていた17~18年当時も知る東京五輪代表アタッカーの黒後愛(埼玉上尾)は今春の合宿中、「フェローは日本語を交えながらコミュニケーションを積極的にとってくださる。選手と1対1で話している姿もよく見かける」と語っていた。 ベンチでは派手なガッツポーズで選手を鼓舞し、タイムアウト中には簡潔な指示で選手の頭の中を整理させた。主将の石川は「苦しい状況でも楽しむこと。笑顔を忘れずに」という言葉が印象深いそうで、「私だけじゃなく、ほかの選手も変にプレッシャーを感じずにできているんじゃないか」と感謝する。ジャンル :.
7日に閉幕したバレーボール女子の世界選手権(開催地・タイ)で、日本は3位決定戦で前回準優勝のブラジルに2-3で惜敗し、表彰台を逃した。それでも、銅メダルを獲得した日本開催の2010年以来となる4強入りを果たし、1次リーグ敗退に終わった昨夏のパリ五輪から急成長を示した。今季からチームを率いるトルコ出身のフェルハト・アクバシュ監督(39)は女子代表史上初の外国人指揮官。攻撃力の高い若手の積極起用や、選手へのポジティブな声掛けで成果を挙げ、飛躍を目指す24年ロサンゼルス五輪へ期待を抱かせた。オンラインで開かれた今季の総括会見で、アクバシュ監督は納得の表情を浮かべた。世界選手権だけでなく、公式大会初采配となった6~7月のネーションズリーグでも4強入り。3位決定戦でポーランドに敗れたが、準々決勝では世界選手権で準優勝するトルコに3-2で競り勝った。 「伝統をキープしつつ、アップデートを加えたい」と守備力以上に攻撃力を重視する姿勢は、選手起用にもはっきりと表れた。セッター対角(オポジット)にはスパイクやサーブに秀でた和田由紀子(NEC川崎)を起用。パリ五輪では控えだった23歳は、負傷もあって全体練習にほとんど参加できない状態で世界選手権に臨んだが「自分が助けてもらった分、チームを助けたい」と奮起し、オランダとの準々決勝では両チーム最多の27得点を挙げて4強入りの立役者となった。 サーブレシーブも担うアタッカーには佐藤淑乃(NEC川崎)を抜擢し、主将の石川真佑(ノバラ)の対角に置いた。佐藤の持ち味も24~25年のSVリーグで日本人トップ(全体3位)の895得点を挙げた攻撃力。所属チームで引退した古賀紗理那さんの背番号2を引き継いだ23歳は、世界選手権の3位決定戦でチーム最多の34得点をマークするなど存在感を示し、代表でも前主将の古賀さんの後継を強く印象付けた。 アクバシュ監督は就任直後から選手に「ハードヒットにこだわって打ってほしい」と声をかけ続け、ミスを恐れず、スパイクをしっかりと打ち切る姿勢をチームに植え付けた。以前は古賀さんへの依存度が高かった攻撃は石川、佐藤、和田の「3本柱」が機能することで幅が広がった。ネーションズリーグのポーランド戦で、スパイクを放つ日本・石川真佑。後ろはフェルハト・アクバシュ監督=今年7月、千葉市中央区の千葉ポートアリーナ(岩崎叶汰撮影)「一番注意していたのは彼女たちの考えに耳を傾けること。私はチームを導く立場だが、必要であれば意見を聞き、選手と一緒に決断を下す」。アクバシュ監督が日本代表コーチを務めていた17~18年当時も知る東京五輪代表アタッカーの黒後愛(埼玉上尾)は今春の合宿中、「フェローは日本語を交えながらコミュニケーションを積極的にとってくださる。選手と1対1で話している姿もよく見かける」と語っていた。 ベンチでは派手なガッツポーズで選手を鼓舞し、タイムアウト中には簡潔な指示で選手の頭の中を整理させた。主将の石川は「苦しい状況でも楽しむこと。笑顔を忘れずに」という言葉が印象深いそうで、「私だけじゃなく、ほかの選手も変にプレッシャーを感じずにできているんじゃないか」と感謝する。ジャンル :
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