阪神淡路大震災から間もなく30年を迎えるのを前に、元オリックス投手の野田浩司氏が当時の状況を振り返る。異様な雰囲気の中、チームは優勝を成し遂げ、その過程で感じた不思議な力や、周囲の熱気、そして災害を経験した後の心の変化などを語った。
阪神・淡路大震災から間もなく30年を迎える。節目の日を前に、未曽有の自然災害を経験した各界著名人が当時を振り返る企画「あの日、あの時」がスタート。今回は元 オリックス 投手の 野田浩司 氏(56)が登場。避難所から見に来てる人たちから「がんばろうKOBE」の精神が伝わってきたと語った95年シーズン。異様な雰囲気の中で達成した オリックス の優勝を振り返った。\野田氏は、その年、言葉では説明できないような不思議な力を感じたという。「避難所からリュックを背負って見に来ている人たち」の姿からは復興へのスローガン『がんばろうKOBE』の精神が伝わってきた。そしてチームはどんどん強くなっていった。盛り上がる周囲。マスコミの数は何倍にもなった。球場は満員札止め。 オリックス としての初優勝を見届けようと、外野の外から木によじ登って“観戦”する人もいた。無心で「周りに乗せられて勝っていた」選手も優勝を意識した途端に急ブレーキ。普段はミーティングを開かない 仰木彬監督 が選手を集めて重圧と緊張を解きほぐし、最後は所沢で決めた。\西宮からの引っ越し先だった神戸市須磨区の自宅は「コップが割れた程度」だったが、「ちょっとした角度の違い」で被災規模は大きく異った。「火災のひどい地域もあったけど、消防車が回っていない」ことに愕然(がくぜん)とした。1988年、阪神に入団した熊本生まれの野田氏には、そんな思い込みがあったという。妻の千代美さんも同郷。そのため「まったく無防備な状態」で生活していた。しかし、天災は時と場所を選ばない。地震への備えはこの日を境に意識するようになった。ところが、それまで3年連続で200奪三振を記録していた豪腕がその後、影を潜めてしまっただけに、「1年目からやっていたら」と今では苦笑いだ。 .
阪神・淡路大震災から間もなく30年を迎える。節目の日を前に、未曽有の自然災害を経験した各界著名人が当時を振り返る企画「あの日、あの時」がスタート。今回は元オリックス投手の野田浩司氏(56)が登場。避難所から見に来てる人たちから「がんばろうKOBE」の精神が伝わってきたと語った95年シーズン。異様な雰囲気の中で達成したオリックスの優勝を振り返った。\野田氏は、その年、言葉では説明できないような不思議な力を感じたという。「避難所からリュックを背負って見に来ている人たち」の姿からは復興へのスローガン『がんばろうKOBE』の精神が伝わってきた。そしてチームはどんどん強くなっていった。盛り上がる周囲。マスコミの数は何倍にもなった。球場は満員札止め。オリックスとしての初優勝を見届けようと、外野の外から木によじ登って“観戦”する人もいた。無心で「周りに乗せられて勝っていた」選手も優勝を意識した途端に急ブレーキ。普段はミーティングを開かない仰木彬監督が選手を集めて重圧と緊張を解きほぐし、最後は所沢で決めた。\西宮からの引っ越し先だった神戸市須磨区の自宅は「コップが割れた程度」だったが、「ちょっとした角度の違い」で被災規模は大きく異った。「火災のひどい地域もあったけど、消防車が回っていない」ことに愕然(がくぜん)とした。1988年、阪神に入団した熊本生まれの野田氏には、そんな思い込みがあったという。妻の千代美さんも同郷。そのため「まったく無防備な状態」で生活していた。しかし、天災は時と場所を選ばない。地震への備えはこの日を境に意識するようになった。ところが、それまで3年連続で200奪三振を記録していた豪腕がその後、影を潜めてしまっただけに、「1年目からやっていたら」と今では苦笑いだ。
阪神淡路大震災 野田浩司 オリックス 野球 仰木彬監督 復興
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