明治安田生命保険の北村乾一郎運用企画部長は、日本銀行が今後2年間利上げを継続して政策金利を1.5％まで引き上げる見込みを示し、金利上昇リスクの高さを理由に国債投資には慎重を期す方針を明らかにしました。北村氏は、2025年、2026年度にそれぞれ2回ずつ利上げを実施すると予想し、10年国債金利は1.5％、30年国債金利は2.5％に上昇すると予測しています。
明治安田生命保険 の運用企画部長、北村乾一郎氏は、 日本銀行 が今後2年間利上げを継続して政策金利を1.5％まで引き上げる見込みであり、 金利上昇 リスクの高さを理由に国債投資には慎重を期す方針だと述べています。北村氏は1月31日のインタビューで、日銀が2025年、2026年度にそれぞれ2回ずつ利上げを実施し、政策金利を0.5％から1.5％に引き上げる予想を示しました。2025年度には10年国債金利が1.5％、30年国債金利が2.
5％に上昇すると予測しており、財政悪化や格下げリスク、需給悪化が重なれば「10年国債金利は2％まで上昇することも考えられる」と語っています。国債投資については「金利上昇はかなりのリスクであり、慎重にならざるを得ない」と指摘しました。日銀が巨額の国債を保有しており、金利が押し下げられている状況も、ネガティブな要因であると述べています。また、想定水準に金利が上昇しても「為替ヘッジコストや海外金利を見ながら相対的に有利な方に投資していく」と明言しました。副総裁は景気に中立的な金利がさらに高くなる可能性を示唆しており、このところの金利上昇に影響を与えている要因の一つであることを強調しています。国内機関投資家の金利に対する投資目線も上昇しており、一段の金利上昇圧力になる可能性があることも指摘されています。一方、米国の金融政策では2025年、2026年度にそれぞれ2回の利下げが予想されており、内外金利差の縮小による緩やかな円高が見込まれています。外債投資については「米国が非常に金利が高く魅力的で、国債や社債は当然ターゲットになっていく」と述べており、「1.1％の壁」を超える先高観を表明し、タカ派日銀が導く長期金利1.5％への道筋を示唆しています
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