来月７日投開票の東京都知事選の火ぶたが２０日、切られた。事実上の与野党対決となった「首都決戦」の行方は、岸田文雄首相の政権運営や「ポスト岸田」をにらんだ自民党内の動きに影響するのは必至。立憲民主党は自民の派閥裏金事件で攻勢を強めており、都知事選で勝利し、次期衆院選につなげたい考えだ。
の火ぶたが２０日、切られた。事実上の与野党対決となった「首都決戦」の行方は、岸田文雄首相の政権運営や「ポスト岸田」をにらんだ自民党内の動きに影響するのは必至。立憲民主党は自民の派閥裏金事件で攻勢を強めており、都知事選で勝利し、次期衆院選につなげたい考えだ。自民は独自候補の擁立を見送り、３選を目指す小池百合子知事の支援に回った。４月の衆院３補欠選挙や５月の静岡県知事選で連敗する中、首都の「顔」選びでは辛うじて不戦敗を回避した格好だ。ただ、ネット上などでは小池氏と自民の関係を批判する声が出ている。「小池氏が勝っても政権の復調にはつながらない。結果次第では政権へのダメージは計り知れない」。閣僚経験者はこう読み解く。立民の泉健太代表は２０日、国会内で記者団に「自民から支援を受ける小池都政を継続するのかどうか、選択する選挙だ」と指摘。裏金問題も争点の一つとの認識を示した上で、「ぜひ勝利し、次の戦いにつなげたい」と述べ、次期衆院選での政権交代に向け、都知事選に総力を挙げる決意を強調した。「岸田総裁がこの場に来て、あいさつすべきではないか」。国会内で２０日に開かれた自民代議士会で、発言を求めた津島淳
茂木派に所属する津島氏が発言したことをいぶかる声もある。同派会長の茂木敏充幹事長は政治資金規正法の改正を巡り首相との距離が指摘されており、ある自民幹部は「誰が言わせたのかよく考えてみろ」と指摘。総裁選出馬の動きを強めていると目される茂木氏の意向が働いたとの見方を示した。
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