部屋でずっとゴロゴロしていたい……というのは誰もが抱く願望かもしれませんが、もしそれが競技だとしたら、怠け心と闘志という矛盾に混乱してしまいそうです。モンテネグロ...
モンテネグロでは毎年、「怠け者選手権」を開催。「モンテネグロ人は怠け者」という固定観念を逆手に取ったもの。今年も「最も怠け者の市民」の称号を得ようと、モンテネグロだけでなく、ウクライナやロシア、セルビアなどから21人の出場者が集結しました。賞金は1000ユーロ(約16万円)です。スマホやパソコンで仕事したら怠け感が薄れますが、とにかく寝転がった体勢が重要なようです。食事は1日3食支給。新ルールとして、8時間ごとにトイレ休憩が設けられたそうです。ダラけているのにさらに休憩とは……。でも休憩のおかげで記録が伸び、これまでの最長記録5日間から、10月上旬の時点で、50日近くも大会が継続。参加者はその間仕事していないので、賞金をもらっても赤字だと思われますが、ここまで来ると負けるわけにはいきません。
ニュースサイトでは、参加者のコメントを紹介。20代の美容師の女性は、「横になるのに飽きたら起きますが、それがいつになるかはわかりません」と語ります。家族に支えられながら参加していた2児の母は、「給料を失っていますが、忍耐力と根性でがんばっています」「これは私にとって本当の休暇」とのこと。大学生の男性は「もし勝てたら、この後休むために良いベッドを買うつもり」と展望を語りました。まだ寝足りないのでしょうか……。 モンテネグロでは、休みを奨励する「モンテネグロの十戒」も存在しているそうです。「 汝なんじ を愛するように、汝のベッドを愛せ」「働くな。仕事は死を招く」といった教えは、生き急ぐ現代人への戒めのよう。その点「怠け者選手権」は実に効果的です。寝そべる人の写真や動画を見せるだけでも眠気が伝染し、自然と休憩に誘いそうです。(漫画家・コラムニスト、エッセイスト)
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