「つかみ」は完璧だった。完成したばかりの綱を締めて臨んだ土俵入りの練習。最初はぎこちなかった豊昇龍の動きがみるみるうちに「横綱らしく」なった。同じ一門の武蔵… - スポーツニッポン新聞社の公式サイト(www.sponichi.co.jp)。
大相撲の第74代横綱に昇進した豊昇龍(25=立浪部屋)が土俵入りで使用する綱を作る「綱打ち」が30日、東京都台東区の立浪部屋で行われた。完成後には所属する出羽海一門の武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)の指導で、雲竜型の土俵入りを練習。わずか15分で習得する離れ業を披露し26年ぶりの新横綱誕生に活気づく一門を引っ張る覚悟を示した。
「つかみ」は完璧だった。完成したばかりの綱を締めて臨んだ土俵入りの練習。最初はぎこちなかった豊昇龍の動きがみるみるうちに「横綱らしく」なった。同じ一門の武蔵川親方の指導の下、短時間で足の運び、所作などをインプットすると3回目は詰まることなく終了。奇麗な四股に加え、見せ場のせり上がりも無難にこなした。時間にして15分。「覚えるのが早い。四股も腰も重いしね。勘もいい」と武蔵川親方も“はなまる”合格点の評価。豊昇龍も「土俵入りは難しかった」と漏らすものの、自己評価を問われると「満点だね」と即答した。 この日は午前9時過ぎから平戸海、御嶽海、宇良ら出羽海一門の関取衆や若い衆らが集まり作業を開始。紅白のねじり鉢巻き姿の力士が「ひぃ・ふの・み」のかけ声の下3本の綱をねじり合わせて新横綱が締める「綱」が完成した。豊昇龍の希望で、叔父の元横綱・朝青龍と同様に太めの仕上がりで長さ4・1メートル、重さは7・8キロ。「夢に見ていたので、本当にうれしい。重かった。それだけ責任が重いということ」と実感を込めた。
一門からは武蔵丸以来26年ぶりの横綱誕生。「一門の関取衆が全員来て締めてくれた。一門の頭として頑張っていきたい」と感無量の様子だ。きょう31日は明治神宮で横綱推挙状授与式と奉納土俵入りが行われる。太刀持ちは平戸海、露払いは明生の予定。元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら勢ぞろいする一族の前で「初仕事」に臨む。
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