豊昇龍の横綱昇進について、彼の過去の成績、力士としての成長、そして今後の課題について解説する。
はい。やはり内規における優勝もしくは準優勝ということでの2場所連続という、この内規に合致しているということが1つ。2つめは、今回の優勝というものは星だけみると12勝3敗という数字ではありますけども、実際にはともえ戦を通して17回戦った。これは大変、ある意味では試練を受けた。しかもその試練に勝った優勝ということが高く評価されました。3敗は確かに平幕相手でありまして、これは今後、新横綱の課題として残ると思いますが、いずれも前に出た形で、相撲の勝負、力において負けたのではないという点を私としては見たかった。役力士には星を落としていないというのは、逆に言えば、上位でともえ戦も含めて、結びから3回連続で戦っていくという底力、それから精神力というものを評価したい。
3敗して普通はそこで横綱が遠のいたというふうに考えがちでありますし、そこで脱力感におそわれるのが人間としては普通であるというところかなと思うところですが、相撲の世界で力をつけて名を成そうという人間はそこからが勝負だということをまざまざと見せつけてくれた。勝負の世界は何が起こるか分かりませんから、最後の最後に非常にインプレッシブな印象的なそういう勝ち方をする。そしてともえ戦という、これは天の配剤という結果になりましたけど、ドラマチックな舞台をまさに提供してくれたという点で、運が彼には残っていた。その運を見事にとらえて勝つという、ドラマを演出し、かつ主演になったということは、私は何度も申しますように、相撲は国技であり、かつ、現代において興行としてほかのスポーツと比べて遜色のない、近代、現代競技でもあるという点。そういう点のドラマ性というものは、相撲の世界において、角界を担っていく横綱としてもふさわしいものだろうと私は判断しました。横審稽古総見で幕下の稽古を見守る山内委員長(左)と紺野氏(2024年5月2日撮影)そうですね。これはやはり、なんていうのか、大きい問題だと思いますが、令和6年、2
おそらくですね、この本格的な型というもの彼は今身につける、自分のものにしようとする、そういうプロセスと、かつてのような立ち合い、一種外連のような相撲で、スキルということだけでやろうとしていた時代と、これからは本当の力、本格相撲としてやろうとしている、そういう力のせめぎ合いの過渡期にあるのではないかというのが、先場所の2敗、今場所の3敗になったのかなと思います。 これは私は、横審のほかの委員たちからも言葉がありましたけれども、非常に余力がまだあると、彼には。つまりのびしろがあるということです。のびしろがあるということと、非常に長い期間、横綱として活躍できるような素質をもっているのではないかという前向きな評価が2つ出ております。この2敗、3敗は、そういうものにむけたある種の試練と考えているのです、私は。ほかの委員もだいたいそういうものでありました。
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