2023年に発表され話題を呼んだボルボ「EX30」がいよいよ本格的に日本市場に投入される。都内の短距離だが実車に試乗することができたので、車両スペックや特徴のおさらいと、簡単なインプレッションをまとめたい。
全長約4.2mのEX30はEVのSUVとしてはCセグメントに相当する。小型EVは、日本では日産『サクラ』、三菱『eKクロスEV』が市場に火をつけた形で日本でも注目車種のひとつだ。そして今後のEV市場を制するのは、数が出て利益もでる普及型のB、Cセグメントであると言われている。各社が新しいEV専用プラットフォームを開発しているのもそのためだ。
ただし、日本市場はEV化が遅れていること、予定していたEX30の市場投入の遅れなどからボルボ・カー・ジャパン2023年の業績は万全ではなかったという。今回、問題とされていたソフトウェアの調整も終わり受注を再開した。2024年はEX30をきっかけに販売を拡大する計画だ。EX30は、スクラッチでEV専用プラットフォームとして開発された、SEA(Sustinable Experience Architecture)を利用するEVだ。EX30には「ULTRA」の他、「PLUS」というスポーツモデルと「Core」という廉価モデルがある。北欧メーカーなのでAWDの設定もあるが、日本はEX30の中で上位モデルとなる「EX30 ULTRA SINGLE MOTOR」のRWDからの導入となる。
価格は559万円に設定された。型式指定をとっているので、補助金の対象になるはずだ。2024年度のCEV補助金の詳細が3月4日時点で発表されていないが、65万円の枠が24年度も残るなら差し引き400万円台となる可能性がある。価格帯としては日産『アリア』と同程度。『リーフe+』(60kWh)の最上位モデルより安い。決して安い価格設定ではないが、後述するボルボ車の走りと質感が国産EVと同じ値段で手に入るという点をどう評価するかによって変わってくるだろう。ボルボカーズは、グループとしてメガキャスティングやCO2フリーの製鉄、バッテリー調達でアライアンスを強化しているところ。車両についてもリサイクル率を高める努力をしている。EX30では、アルミニウムで25%、鋼材で17%、プラスチックで17%のリサイクル素材を使うようになっている。車両のカーボンフットプリントはC40より25%低い30トン(CO2排出量)。これはボルボ史上最少の排出量だという。リサイクル素材は、デザイナーにとっては非常にチャレンジャブルで面白みがあるようだが、製品としては質感、加工コストなど課題が多い。手間がかかるわりには質感が
ドライブモード(PRND)の切り替えはステアリングコラム右側のレバーで行う。レバーを上にあげるとバックギア(R)に入り、下に下げるとドライブ(D)レンジに入る。もう一度下げるとクルーズコントロールやステアリングアシストが有効になる。
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