会社の人や顧客などには正直、関わりたくないと思う人もいる。だが、時代小説家でNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎研究の第一人者である車浮代さんは…｜BIGLOBEニュース
けれど、もし余力があるのなら、その人の表層的な部分ではなく、本質的な部分を見つめるようにしてみると、得られるものがあるかもしれません。本や浮世絵づくりで付き合うべくは、絵師だけではありません。ディレクターとして、彫師や摺師（版木を用いて色を和紙にすりこむ職人）、製本屋など、各分野のプロフェッショナルたちと相対し、取り仕切らなければならないのです。
蔦重が関わった作家の中で、現代において最も有名と言えるのは、葛飾北斎ではないでしょうか。北斎が活躍したのは、蔦重の後継者、二代目蔦屋の頃でしたが、蔦重の「仕込み」はすでに始まっていました。蔦重と出会った頃の北斎は、勝川派の門下として、「勝川春朗」という名で筆を執っていました。
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