運転手の時間外労働の上限規制による「2024年問題」で運送会社が人材の確保に頭を悩ませる中、聴覚障害のある北海道苫小牧市の大沢勇一さん(58)が貸し切りバスの運行会社...
運転手の時間外労働の上限規制による「2024年問題」で運送会社が人材の確保に頭を悩ませる中、聴覚障害のある北海道苫小牧市の大沢勇一さん(58)が貸し切りバスの運行会社に採用された。バス運転手は長年の夢。運転教習を経て早ければ9月にもデビューする。北海道運輸局によると、聴覚障害者がバス運転手としてハンドルを握るのは道内初。
大沢さんは今金町出身。生まれつき聴覚に障害がある。高校卒業後、製造業の現場で長く働いていたが、6年前に旅客業務ができる大型2種免許を取得した。トラックやバスなどの大型車の運転手として従事した父親のようになりたかったからだ。 免許取得後、路線バスや観光バスを運行する道内のバス会社5、6社を受けたが、コミュニケーションの懸念から採用に至らなかった。しかし、貸し切りバスを運行する日軽北海道(苫小牧市)が大沢さんの熱意を知り、7月に契約社員として採用した。事務所や工場などの勤務先へと従業員を送り迎えする「企業送迎」の路線は14あるが、そのうち4路線を任せる予定だ。 大沢さんは現在、自動車学校で教官経験がある先輩ドライバーの成田直樹さん(60)に師事する。「十字路」「信号」「発進」などあらかじめ決めた独自のハンドサインを用いながら、バスの運転教習を行っている。訓練は順調に進んでいるという。
「採用してもらい、うれしかった。自信を持って運転したい」と笑顔を見せる大沢さん。日軽北海道の松原浩二運輸課長は「運転手に年間で123日の休日を与えながら業務を回すためには23〜25人が必要だが、現状は管理職を含めても21人。募集をしてもなかなか集まらない。大沢さんは救世主のような存在です」と期待している。【平山公崇】
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