米PCE統計「強弱混在」、慎重なFOMCを変えず-市場関係者の見方

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米連邦準備制度理事会(FRB)が基調的なインフレを判断する上で重視するPCEコア価格指数は、2月に上昇ペースを落とした。同時に実質ベースでの個人消費は回復した。1-3月(第1四半期)に株価を過去最高値に押し上げたウォール街のコンセンサスは、統計を受けて変化していないもようだ。

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「つまり、現時点で連邦公開市場委員会(FOMC)や市場の考え方を変えるような材料は見当たらない」と述べた。強弱が著しく混在した統計なので、インフレやFOMCに対する考え方を有意に変化させるとは考えていない。インフレ率は着実に鈍化しながらもFOMCが望むより高い水準で下げ止まっている。成長が勢いを増し、あるいはこれまでの勢いを維持する場合、インフレが上振れする現実的なリスクがある。こうした考え方に変わりはない。その場合は利下げ見合わせ、場合によっては利上げの可能性につながるだろう。インフレの数字は予想通りのようだ。FOMCは先週の会合で、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)に基づいてこうした数字を念頭に置いていただろう。下向きのサプライズとなったスーパーコア指数は留意に値し、6月利下げ説の維持につながる。2%目標を難なく達成できそうだとFOMCに安心させるには、統計全体としての数字はまだ高い。しかし夏に正常化をスタートするためのハードルは低い。ウォラーFRB理事らが最近示した慎重姿勢を裏付ける統

インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「つまり、現時点で連邦公開市場委員会(FOMC)や市場の考え方を変えるような材料は見当たらない」と述べた。強弱が著しく混在した統計なので、インフレやFOMCに対する考え方を有意に変化させるとは考えていない。インフレ率は着実に鈍化しながらもFOMCが望むより高い水準で下げ止まっている。成長が勢いを増し、あるいはこれまでの勢いを維持する場合、インフレが上振れする現実的なリスクがある。こうした考え方に変わりはない。その場合は利下げ見合わせ、場合によっては利上げの可能性につながるだろう。インフレの数字は予想通りのようだ。FOMCは先週の会合で、消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)に基づいてこうした数字を念頭に置いていただろう。下向きのサプライズとなったスーパーコア指数は留意に値し、6月利下げ説の維持につながる。2%目標を難なく達成できそうだとFOMCに安心させるには、統計全体としての数字はまだ高い。しかし夏に正常化をスタートするためのハードルは低い。ウォラーFRB理事らが最近示した慎重姿勢を裏付ける統計だ。FOMCは今でも年内利下げを予想しているが、ウォラー氏の言葉を借りれば「まだ急ぐことはない」という状況だ。特に実質ベースでの個人消費が12月以来の強い数字だったことは重要だ。

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