女子５００メートルで前回大会覇者の稲川くるみ（光文堂インターナショナル）は３８秒２３で２位だった。優勝した吉田雪乃（寿広）にわずか０秒０３及ばず、連覇は逃したが「準備期間が全く取れない中でのレースだ
った。その過程を考えたら、自分の中で想像していたより、かなりいいタイムが出た」と前向きに受け止めた。
今季はナショナルチームから外れ、個人で練習する形を取った。自身で考えた練習メニューに応じ、他のチームの練習に参加させてもらうなど、試行錯誤を重ねて過ごす中で「全部を自分でやらなきゃいけないので、責任がのしかかってくる。今までで一番濃い時間を過ごせている」と語る。 一方で夏場に米国とドイツに約２か月間、武者修行に出向いた際に腰痛を発症。「筋膜性の腰痛の後に、椎間板の腰痛が起きて、治りかけで腰の捻挫みたいな、一時的に２、３日動けないというのが２カ月に渡って起きてしまった。３週間前まで本当に腰が曲げられなかった」。復帰後の約２週間前のタイムトライアルでは３９秒８と厳しい数字を突きつけられた。 急ピッチで仕上げた中でも、昨季の優勝タイム３４秒１４に近いタイムで滑り切れた。「よくやったなと思います」と自身をねぎらい、「まだまだですけど、ここから上がっていくと思う。今年こそはＷ杯でメダルが取りたい」と意気込んだ。
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