顔に単純性血管腫という“赤アザ”を持ち、1999年に、自身の苦悩とともに同じ疾患を持つ人の内面に迫った『顔面漂流記(現題:顔面バカ一代)』を刊行した石井政之さん。幼少期はアザがあることの苦しさを説
――昨今は体にハンディキャップを背負った方が自ら積極的にSNSで発信や記事が増え、読者やさまざまな障害や症状を知るきっかけになっています。 【石井】僕、昭和40年生まれで、今月59歳なんですけど、昔のメディアの状況に比べて、いわゆるマイノリティとされる人たちの生の声が記事になることは増えたと思うし、そういった人たちの情報が前よりもすごく手に入りやすくなったかなと思いますね。 ただ、YouTubeでもちょっと喋ったんですけど、やっぱりお行儀のいい話にまとまりがちな記事も多いなあと思います。人間が生きてるといろんなことが起きるので、まだまだ伝えきれてないことは多いんじゃないかとは感じますね。 ――石井さんは1999年に『顔面漂流記-アザをもつジャーナリスト』(かもがわ出版)を刊行されました。顔にアザを持つ当事者として発信されたのは当時かなり注目されたのではないでしょうか。
【石井】本を通して、アザのことを読者に知ってもらえて良かったと思います。僕よりも上の世代を見ていくと、名前と顔を出して情報発信する当事者はゼロなんです。同じようにアザがある人はいるのに、新聞記事にも出ていなかったですし。僕はその“声が上げられない現状”が、すごい嫌だなと思って自分で原稿を書いて。出版社に売り込みの電話をかけて、最終的に「おもしろい」と言ってくれた出版社から本を出せました。『顔面漂流記』を33歳の時に書いてから、いろんな取材を受けるようになりました。“自分を伝えられるのは、この一回だ”と、気持ちを込めて対応していたら、その話が記者さんの間で広まったのか、月に一回は何かしらの取材に対応する日々でした。 ――反響として広がっていくことについて、ご家族はどのような反応でしたか。...
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