今年1月末、モスクワ北西部の第140総合病院の小児科医ナデズダ・ブヤノワ医師(68)のもとに、ある女性が7才の息子を連れて行った。片方の目の具合が悪かったためだ。
11月15日、 今年1月末、モスクワ北西部の第140総合病院の小児科医ナデズダ・ブヤノワ医師のもとに、ある女性が7才の息子を連れて行った。写真は12日、モスクワの法廷に出廷したブヤノワ氏(2024年 ロイター/Ev gen ia Novozhenina)そして、18分間の診察の際にこの医師と女性との間で交わされたとされる会話が、2人の人生を一変させた。医師の方は、訴追され刑務所に送られることになった。
「医師の返事を想像できるだろうか。『おや、何と申し上げればいいやら。ウクライナにしてみれば、あなたの夫は正当な標的だったのでしょう』」と、アキンシナさんは医師の声色や抑揚を真似しながら続けた。アキンシナさんは苦情を入れたが、病院側が事案をうやむやにしようとしていると感じたという。この動画はソーシャルメディアで話題を呼び、彼女は検察側の重要な証人として、注目を集める刑事裁判に出廷することになった。4月以来拘置所に収監されていたブヤノワ医師は12日、グレーの髪を短く刈った姿でモスクワの裁判所に出廷した。同医師は、戦時検閲法に基づき、軍に関して「意図的に虚偽の情報を流布した」罪で有罪とされ、遠隔地の刑務所における5年半の禁固刑の判決を受けた。
このデータや、ブヤノワ医師の事件を含め、訴追の根拠として密告を利用することについてロシア司法省にコメントを求めたが、回答はなかった。プーチン大統領のペスコフ報道官はロイターからの質問に対して、ロシア政府は裁判所の判決についてコメントしないと回答した。プーチン大統領は、ロシアは西側諸国を相手とする代理戦争を戦っているとして、市民は「内なる敵」の摘発に貢献しなければならないと述べている。侵攻開始から数週間後の2022年3月、プーチン氏は「ロシア国民は常に、真の愛国者とクズども、裏切り者を見分け、たまたま口に飛び込んできたブヨを吐き出すように、奴らを追放することができるだろう」と述べた。報道や裁判、ソーシャルメディアでは、近隣住民のあいだでの密告や、教会信徒による聖職者の告発、生徒による教師の密告といった例が見られるようになっている。オルガ・ポドルスカヤ氏は、かつてモスクワの南にあるトゥーラ州で副市長を務めていた。本人の説明によれば、当局に対抗する姿勢の独立心に富む地方政治家として「厄介者」との評判を集めていたという。ウクライナ侵攻が始まってからまもなく、同氏は、この侵攻を「前代未聞の残虐行
コロウコワと名乗る人物は昨年、標的の1人にした社会学者アレクサンドラ・アルキポワ氏への書簡の中で、自分の祖父はスターリン体制下の秘密警察NKVD(内務人民委員部)で働いており、告発行為は自分の「血筋だ」と書いている。アルキポワ氏はこの書簡をメッセージアプリ「テレグラム」に転載した。コロウコワ氏にコメントを求めたが、回答はなかった。ロイターではコロウコワ氏の活動の範囲や影響について確認することができなかった。
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