現役のジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の回想録が、冨永昌敬監督の手によって映画化。10月6日(金)に公開される。本作で初共演を果たした主演の池松壮亮と、奇想天外な役どころを演じた森田剛が、お互いの印象から撮影秘話、人生が変わった瞬間までを語り合った。
土曜の夜、バーに来た客たちが「ピアノを弾いてくれよ、あの悲しくて甘い思い出の曲を、みんな聴きたい気分なんだ、今夜はいい気分にさせてくれよ」とほんのひととき音楽に酔いしれていたように、南博という人の周りにも様々な人生があって、危ない人もいたし死も孤独も近かった、音楽を求めている人は少なかったけれど、いつもそこには人生があった。“あいつ”が言う、「『ゴッドファーザー 愛のテーマ』だけが自分を理解してくれる曲だから、弾いてくれよ」という願いが、この映画のとても重要なところを担っていると思います。:森田さんがおっしゃるように、現場は自分にとってのクラブだなと感じます。色々な人が人生を持ち寄って映画を作るという行為、その意味では、自分にはまだフィジカルな場があると、お話を聞きながら思いました。
『白鍵と黒鍵の間に』のそもそもの始まりは、冨永さんと僕が日藝(日本大学芸術学部)で同じ先生に関わっていたことでした。僕が在学中の20歳くらいの時に、その先生に「冨永さんの映画が好きです」と話したら、その場で冨永さんに電話をかけて「話してみたら」と言われて。僕が「イヤです」と言った時にはもう電話をかけられていました(笑)。そこで「初めまして、池松と申します。冨永さんの映画をずっと見ています」と話したのが冨永さんとの出会いでした。そういった意味では、あの電話越しの会話が、人生が変わった瞬間のひとつなのかもしれません。新人俳優賞、第57回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。2017年に『映画...
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