宇宙事業会社スペースワンの小型固体燃料ロケット「カイロス」初号機が13日午前、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられたが直後に爆…
宇宙事業会社スペースワンの小型固体燃料ロケット「カイロス」初号機が13日午前、和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられたが直後に爆発した。民間単独による初の人工衛星打ち上げは失敗した。政府は民間を含め、2030年代には30機のロケット打ち上げを目指しており、影響を与えそうだ。計画によると、打ち上げ後約2分10秒で1段目のエンジンを切り離し、その40秒後に先端部分のフェアリングを分離。2段目、3段目を分離し、52分後に衛星を軌道に投入する予定だった。当初は9日に打ち上げ予定だったが、同日の発射予定時刻になっても安全確保のために設定していた「海上警戒区域」に船舶が残っており、予定時間内に区域外に移動させることができず延期となった。再挑戦となった13日は、警戒区域より手前に警戒船を配置して呼びかけたほか、警戒の開始時間を早め、警戒船の数も増やすなどして対応していた。
カイロスは全長18メートル、重さは約23トンと軽量。固体燃料を使うことで発射までの準備期間を短縮し、衛星の受け渡しから4日で発射できる。2020年代中に年間20回を打ち上げる構想。管制手順を自動化し、異常発生時の破壊指令も機体が自動的に判断することで打ち上げの省人化を実現し、高効率化を図った。 世界の宇宙開発市場は拡大を続けており、昨年の世界のロケット打ち上げ数は10年前の3倍となる212回。このうち96回を民間の米スペースX社が占めている。日本は昨年の打ち上げ数が2回で、民間はゼロ。これを、政府は2030年代前半に民間も含め30機程度に拡大する方針。
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