【NQNロンドン=蔭山道子】9日午前の欧州株式市場で主要な株式相場は上値が重い。中国当局が12日に財政政策関連で記者会見を開くと伝わり、追加政策への期待が投資家心理を支えている。ただ欧州時間9日午後に米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨（9月開催分）が公表されるのを前に、様子見の空気も出ている。英国時間11時半時点で、欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前日比0.2%ほど
【NQNロンドン=蔭山道子】9日午前の欧州株式市場で主要な株式相場は上値が重い。中国当局が12日に財政政策関連で記者会見を開くと伝わり、追加政策への期待が投資家心理を支えている。ただ欧州時間9日午後に米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨（9月開催分）が公表されるのを前に、様子見の空気も出ている。
英国時間11時半時点で、欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前日比0.2%ほど高い水準で推移している。住宅建設や不動産、公益株を中心に買いが入っている。自動車部品の独コンチネンタルの上昇が目立つなと、自動車関連にも買いが優勢だ。一方で、医薬・農薬大手の独バイエルが大幅安。一部金融機関が投資判断を引き下げたオランダの金融大手INGなど銀行株に売りが出ている。ロンドン原油市場（ICEフューチャーズ）で北海ブレント先物相場は1バレル76ドル台に下落した。ロンドンの金現物価格は1トロイオンス2616ドル前後へ小幅に下げている。非鉄金属は、国際指標となるロンドン金属取引所（LME）の銅3カ月先物とニッケル3カ月先物が下落している。アルミニウム3カ月先物も下げており、一時約2週間ぶりの安値をつけた。
ロンドン外国為替市場で、ユーロと英ポンドは対ドルで小幅に下落している。米長期金利が欧州時間9日の取引でも4%台で高止まりしており、ユーロやポンドに対するドル買いがやや優勢となっている。英国時間11時半時点でユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.0960〜70ドル、ポンドは1ポンド=1.3080〜90ドルと、いずれも前日の同16時時点に比べ0.0010ドル安い水準で推移している。
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