楽天グループが3日の海外市場でドル建て社債の発行条件を決めた。事情に詳しい関係者によると、投資家の需要が強かったことから、発行額は20億ドル(約3030億円)と当初検討した12億5000万ドルから増額した。
楽天Gのドル債は1月に続き今年2度目。1月は3年債約2700億円を日本で上場する事業会社のドル債として過去最高の利回り12.125%で起債していた。今回債の調達資金は年内およびその後に満期を迎える社債の償還や買い戻しに充てる予定。同社は2025年にかけて7000億円規模の社債償還を控えており、再度のドル債発行で資金手当を加速する。
土屋アセットマネジメントの土屋剛俊社長は、起債は「楽天Gの信用リスクが落ち着いたことを物語っている」と指摘。調達コストは高く「損益的には悪くなる」とした上で、全く調達できないよりは良いとの見方を示した。と同じ「BB」としている。ブルームバーグのデータによると、BB格債の平均利回りは6.64%。平均を大幅に上回る利回りで投資家を引きつけたが、楽天Gにとっては利払い負担が増すことになる。 同社の信用リスクを表すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、トレーダーによると4日午前時点でミッド・スプレッド(ビッドとオファーの中間値)が390ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、3日の430bpを下回っている。4日の東京株式市場で楽天G株は一時前日比1.4%上昇した。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
英アーム、米ボルティモアで投資家向け説明会開始 NYなどでもEcho Wang Anirban Sen[ニューヨーク 5日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームは5日、米東部メリーランド州ボルティモアで、米ナスダック市場での新規株式公開(IPO)に向けた投資家向け説明会(ロードショー)を開始した。事情に詳しい関係者によると、アームはボルティモアを拠点とするティー・ロウ・プライスのほか、アーリントンやサンズ・キャピタルなどと面会する。またIPO価格が決定される9月13日までの数日間でニューヨークなどの都市でも他の投資家と面会する予定という。アームはコメントを控えた。ティー・ロウ・プライスとサンズ・キャピタルは現時点でコメント要請に応じていない。アームはこの日、ナスダック市場でのIPOで、公開価格を米国預託株式(ADS)1株当たり47━51ドルに設定すると発表した。時価総額520億ドル超を目指し、米市場で今年最大の上場案件となる見通し。...
続きを読む »
インド政府、中国系アプリ・ウェブサイト規制を強化-関係者インド政府は中国系のアプリ・ウェブサイトに対する規制を強化した。事情に詳しい関係者によると、インド電子・情報技術省は、新たに138のカジノ・ギャンブルアプリと94のクレジットサービスを排除するよう命じた。大半が中国に関係しているという。
続きを読む »
フィンテックのOPN、米決済サービス会社を4億ドルで買収-関係者オンライン決済サービスを手掛けるOPN(オープン、東京都中央区)は米国の決済処理サービス会社を買収したことを明らかにした。三菱UFJフィナンシャル・グループが1億9000万ドルを融資し支援する。事情に詳しい関係者によると、買収総額は約4億ドル(約560億円)になる。
続きを読む »