東京ビッグサイトで開催されている「ジャパンモビリティショー」には、今回初めて中国の電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)が参加、高い技術力で注目を集めている。昨年7月に日本の乗用車市場への参入を発表後、今年1月末にSUV(スポーツ用多目的車)タイプのEV「ATTO3」を、9月にはコンパクトEV「DOLPHIN(ドルフィン)」を発売。ディ―ラー店舗も増え始めている。会場で、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長に出展の狙いや今後の展開などを聞いた。―東京モーターショーは、ジャパンモビリティショー…
年内はドルフィンの販売にフォーカスしたい。シールは値段もそれなりになり、お客様の層も今までと違ってくる。テスラの「モデル3」に対抗する車になると思うが、プライスレンジや大きさなどを比較すると、「相手じゃないよと言われるかもしれないが、(メルセデス・ベンツ)Cクラス、(BMW)3シリーズ、(アウディ)A4とかを検討されているお客様にもアピールしたい。
パワートレインはガソリン(エンジン)やハイブリッドではないが、BEVでここまでの性能があって、ラグジュアリーセダンとして十分比較検討できますよと。一定の富裕層向けにアプローチするため、マーケティングなどに少し時間をかけたい。(そうした車は)エントリープライスから上に行けば行くほど、すぐ1000万円を超えるが、そんなにはもちろんいかない。シールの場合、後輪駆動か四輪駆動かの差だけで、あとの主要装備は基本的に全部一緒にしようと思っている。 後輪駆動だと航続距離は640キロ。90キロワットの急速充電器なら1時間ちょっとで満充電になる。ガソリン車とあまり変わらない。使い勝手は相当いい。加速性能もすごい。(四輪駆動は)停止状態から時速100キロまで3.8秒のスポーツセダンだ。BYDをご存じの方には、ぜひシールの出来栄えも間近で見ていただきたい。また、プレミアムミニバンの「D9」やラグジュアリーブランド「仰望(ヤンワン)」のEVオフロードSUV「U8」に象徴される技術力の高さ、コンセプトカーではなくて実車だという事実を知っていただきたい。それだけの技術力を持ち、市販化できる力があるメーカー、ブランドだ。
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