木を溶かす技術で、日本を資源大国にしたい――ダイセルの挑戦とは | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

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ダイセルが”木を溶かす”技術を核に挑む森林の利活用 「バイオマスバリューチェーン」構想とは? [Promotion]

「上流から下流まで見渡して、産業構造そのものを抜本的に見直し、徹底的に無駄をなくす必要があります。タンクや倉庫をなくしたらいい。なくせば物流もさらにシンプルになります。繰り返すようですが、ピープル、プロセス、プロダクトの全てがサステナブルでなければ、サステナブルな物を社会に出したことにはならない。それは自社だけでなく、産業全体として考えるべきテーマです」(小河)「環境に負荷をかけずに丸ごと木を溶かす技術は、農林水産業の廃棄物の再資源化も可能となります。有価で処分される一次産業の素材を工業原料として活用し、一次産業と二次産業に循環を生む、この経済循環により林業を復活させて、放置されている森が再生されます。

新しい木を植林する際に、深く広く根を張る広葉樹の森に戻せば、山の保水力もあがり、土砂災害の起きにくい土壌に戻すこともできます。木材のサステナブル利用で、日本を資源大国にする、それは当社だけでなく、産学官の垣根を越えた共創で実現していきます」(小河)現在、川上から川下まで、サプライチェーンでつながる複数の企業間で、生産情報を一元管理してあたかもひとつの会社のように運営する「バーチャルカンパニー構想」を進めているという。 「水平統合でなく垂直統合です。お互いの事業領域がオーバーラップしないので、比較的オープンにディスカッションがしやすい環境になっています。成果が出たら分配する、それだけを決めて、あとはオープンイノベーションで進める。何だったら、特許も放棄してもいいとさえ思っています。もはや自社の利益のためだけという考え自体、古いし、意味がありません」(小河)「技術の根幹は、各社一緒です。問題は意識が違うだけなのです。そう考えると、世界の製造業はひとつになれる。ですから、いがみ合わずに力を合わせた方がいい。人間はそんなに変わらないですし、同じものしか持っていません」(小河)「祖業であるセルロイドの原料は、クスノキから採取される樟脳。主要産地であった台湾で乱伐が進んでいました。現地を視察した弊社の初代社長が『こんなことをしていたら長続きしない。原料から樹脂生産、川下の樹脂加工業界まで、共存共栄できる体制を作らなければならない』と考え、川上、川下の各業界にも働きかけました。

今考えると、当時としては大変画期的な考えでしたね。さらにいえば、私たちは昭和50年代から公害問題だけではなく、省エネでいち早く取り組んできた会社です。SDGsというのは目的ではありません。循環社会を作るとするならば、どのような省エネを実現するかを考え、アクションを起こすことが重要です。 それは我々からしたら、自然に代々、先輩から伝えられてきた昔ながらの取り組みといえます。つまり、ダイセルは、創業時から長きに渡り、サプライチェーンと自然環境の保全にきちんと向き合ってきた会社ということです」(小河)「私の体験から、エコロジーとエコノミーは両立しないという考えは嘘だと思います。エコロジーとは、本来、無駄を取り払うことが重要で、無駄を取り払うことは絶対に、エコノミーに効いてくる。だから、エコロジーとエコノミーは両立しないということは、無理をしているということで、そのほうが自然に反します」(小河)小河義美(おがわ・よしみ)◎1983年ダイセル入社。 2019年に代表取締役社長に就任し現在に至る。 90年代後半、同社の次世代型化学工場構築プロジェクト推進室長として、素材産業における生産性向上手法「ダイセル式生産革新」を考案。

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