一時は安否すら危ぶまれた「日産GT-R」だが、見事に生存……どころか、さらなるパフォーマンス向上を果たしている。ことに最新の「NISMO」の洗練ぶりには目を見張るものがある。デビューからの16年で積み上げてきた知見の質と量はだてではない。
当初はストリートスペックもサーキットスペックもひとつで賄うという方針だったGT-Rに、サーキット側の選択肢ができたのは2014年のこと。折しも商品群強化の一環で、日産がNISMOをAMGやMのようにパフォーマンス志向のサブブランドとして推し始めた、そんな頃合いの話だ。
ストリートカーの難しさを知り尽くす、時のチーフプロダクトスペシャリスト(CPS)だった田村宏志さんがかねてその志向であったことはなんとなく察していた。性能面でのライバルたちが、「RS」だ「スペチアーレ」だとサーキット志向のスペシャルモデルをリリースするのは、マーケティング的な理由だけではない。持てるパフォーマンスを公道で成立させるのは不可能なまでの速さを身につけつつあったからだ。晴れてRの側を担うことになった最初のGT-R NISMOは、「Nアタックパッケージ」というゲタ履きはあったものの、ニュルブルクリンクを当時の量産車最速となる7分8秒台で走り抜き、その存在を再び世に知らしめた。それが今からちょうど10年前の話だ。
以降、モデルイヤーでいえば2017年と2020年にマイナーチェンジを、そして2022年にはエンジン部品の高精度なバランス取りや専用コスメティックなどが加えられた「スペシャルエディション」を追加している。ちなみに2022年型は300台余の全数のうち、スペシャルエディションが99%を占め、生産能力上の問題から4カ月で注文を停止する事態となった。 「日産GT-R NISMO」2024年モデルは2023年夏からデリバリーがスタート。今回の試乗車は特別なエンジンなどを採用した「スペシャルエディション」で、2915万円の車両本体価格は前型(2022年モデル)よりも451万円の大幅アップ。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
スバル・インプレッサST(FF/CVT)【試乗記】 これでいい これがいい現行「スバル・インプレッサ」のなかでも、もっとも廉価な仕様といえばベースグレード「ST」のFF車だ。豪華装備もハイブリッドも、「シンメトリカルAWD」もない“素”の一台だが、実際に乗ると「あえてこちらを選びたい」という美点が浮かび上がってくるのだった。
続きを読む »
「過激派すぎて怖い」「ホンダ車買うの嫌な気持ちに」 高級車4台持ち20代女性YouTuber、NSX売却めぐる批判に猛反論20代で高級車4台を所有する女性YouTuber・あま猫さんが2023年9月25日に公開した動画で、日産GT-R購入のためにホンダNSXの売却を決めたことに複数の批判が寄せられたとし、そうした反応に猛反論した。購入から8か月で売却あま猫さんは過去の動画などで「SUBARUWRXSTI」「レクサスIS500FirstEdition」「ホンダNSX」「フェラーリ488Spider」の高級車4台を所有し
続きを読む »
日産GT-R 2024年モデルは一言で言えばオトナのGT-R(山田弘樹)GT-Rにも、惜しいと感じる部分はあります。たとえば、リアエンドのガラスの位置が高ければ、4ドア版があれば、もう少し価格が安ければ、など。ですが、やはりクルマ好きにとって日産GT-Rは、特別な存在だと語る山田弘樹さん。日産GT-RについてYouTubeショート動画で解説します。
続きを読む »