小説「南総里見八犬伝」を滝沢馬琴がいかにして書き上げていったのか、馬琴の人生と「八犬伝」の物語を交差させて描いていくスペクタクル映画「八犬伝」の「舞台挨拶付きプレミア上映会 in 大阪」が2024年10月7日(月)にTOHOシネマズ梅田スクリーン2で開催され、滝沢馬琴役の役所広司さん、伏姫役の土屋太鳳さん、監督の曽利文彦さんが登壇しました。
大阪は久々だという役所さんは、大阪のファンのイメージを問われて「入場時から拍手の熱が違う気がする」とコメント。土屋さんも「迎えてくれる圧……熱がすごい」とコメントしていました。一方で、曽利監督はもともと大阪出身。かつては堂島にあった大毎地下劇場へ、学校をサボって3本立ての映画を見に行っていたと思い出を語りました。
役所さんは今回、28年かけて小説「南総里見八犬伝」を書いた作家の滝沢馬琴を演じています。馬琴を演じるにあたっては、28年分の変化をメイクさんや衣装さん、さらにセットを作る美術さんも丁寧にやってくれたため、現場で馬琴になっていくと年齢が体にしみこむ感じがあり、楽をさせてもらったとのこと。 土屋さんは、子どものころから「八犬伝」を知っていたため、作品に出ること自体に憧れがあったとのこと。今回、伏姫として出演する時間はそれほど長くはなかったものの、「超能力」的なものを発揮するにあたっては、メイクさんや美術さんなど、多くの人の支えによって説得力を出せたのではないかと語りました。 曽利監督は人形劇「新八犬伝」を見た世代ということで、八剣士が持っている「玉」が欲しかったとコメント。いつかは「南総里見八犬伝」を映像化したいという思いはあったものの、企画がなかなか実現しない中で、八犬伝の物語と馬琴の物語が入り交じる山田風太郎の小説「八犬伝」と出会い、「これを映像化できれば」と邁進。実現したことについて、胸が熱い思いだと語ってくれました。印象深いシーンを問われた役所さんは、「実」の物語では、体の弱い息子の宗伯がどんどん弱っていくところが印象に残っているとコメント。宗伯を演じた磯村勇斗さんは、実際に撮影にあたって過酷な減量をしており、見ていて辛いほどだったそうです。また、「虚」の物語としては屋根瓦の上での立ち回りと、八房に乗って去って行く伏姫の姿を挙げました。
また、大変だったこと、苦労したことについては、役所さんはメイクに3時間ぐらいかかるため、葛飾北斎役の内野聖陽さんと並んで、暗いうちからメイクに取りかかっていたことを挙げました。土屋さんは、10月後半に土の上に横たわるシーンの撮影をしたため底冷えが辛かったという点と、土屋さんが乗ることになる八房は撮影時に助監督さんが担当していたため感情を込めるのが大変だったと明かしました。この記事のタイトルとURLをコピーする
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