阪神・岡田彰布監督（６６）が球団ワーストのオープン戦９連敗で〝焦りモード〟に突入。開幕まで実戦残り９試合の段階で、開幕ローテーション構想を前言撤回する羽目に…
期待の門別も登板はお預けに＝１２日、ＺＯＺＯマリンスタジアムこれまで門別について指揮官は「開幕ローテでは１００％使うつもりはない。他の投手から怒られるわ」と断言。実績組を優先起用したうえで、あくまで有事の際の一番手と位置づけてきたが、この日は急転、「まだ（先発の）６人を決めているわけでもない。誰かが調子が悪かったら門別にいかす」と抜擢の可能性に言及した。
無理もない。開幕ローテは青柳、大竹、才木、村上、伊藤将、西勇の６本柱で計算してきたものの、左腕２枚に誤算が生じているのだ。大竹は調整遅れで今春オープン戦の登板はまだ２イニングのみ、伊藤将に至っては２戦連続の乱調で計９失点と目も当てられない。 同じ左腕で「予備１番手が門別ということ」と岡田監督はキャンプからアピールを続ける若手に期待を寄せるが、「自分が決めたことを変えようとするのは、開幕に向けて焦りが出始めているから」と球団ＯＢの一人は看破。「若手の突き上げが思った以上に肩透かしだったことも影響している」と心配する。 結果は度外視のオープン戦とはいえ、自慢の投手陣が１２球団ワーストの防御率３・５５、守備も１３失策。球団初の連覇に向けて指揮官が掲げる「守り勝つ野球」のほころびが、見過ごせない時期に入ってきた。泰然自若だったのも今や昔。開幕に向けて将は自ら動く。 （岩﨑正範）
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