宇宙スタートアップの将来宇宙輸送システム(ISC、東京・中央)は4日、米国のロケットエンジンメーカーのウルサメジャー・テクノロジーズと提携すると発表した。同社のエンジンを購入し、エンジンの共同開発も行う。ISCは2040年代に宇宙と地球の間で高頻度に人や貨物を運ぶ宇宙輸送の実現を目指しており、再使用型ロケットの開発を加速する。ウルサメジャーは15年に設立。3次元(3D)プリンターを使って短期間
宇宙スタートアップの将来宇宙輸送システム(ISC、東京・中央)は4日、米国のロケットエンジンメーカーのウルサメジャー・テクノロジーズと提携すると発表した。同社のエンジンを購入し、エンジンの共同開発も行う。ISCは2040年代に宇宙と地球の間で高頻度に人や貨物を運ぶ宇宙輸送の実現を目指しており、再使用型ロケットの開発を加速する。
ウルサメジャーは15年に設立。3次元(3D)プリンターを使って短期間でロケットエンジンを設計・製造できるのが強みで、米国内外の販売実績がある。ISCはウルサメジャーのエンジンを購入するが、日本への持ち込みが禁止されているため、25年から米国で飛行実証を繰り返す。飛行データを共有することで、両社にとってエンジンを改良できるメリットがある。 ISCは同日、米国の現地法人を24年3月に設立したことも発表した。ISCによると、スタートアップの再使用型ロケットの開発で、海外企業からエンジンの供給を受けて米国で飛行実証を行う日本企業は珍しいという。 ISCは日本のロケットエンジンメーカーとの提携も考えているが、ウルサメジャーとの提携によるロケットの設計・製造の迅速化に着目した。宇宙輸送コストの引き下げにもつながるとみる。畑田康二郎社長は4日に都内で開いた記者発表会で「40年代ごろには数百万円程度で宇宙に行ける手段を提供したい」と語った。
ISCは経済産業省出身の畑田社長が22年に設立した。ベンチャーキャピタル(VC)のインキュベイトファンド(東京・港)などが主要株主で、総額8億6000万円を調達した。推定企業価値は25億5000万円程度で、24年4月時点の社員数は43人。
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