温暖化による海面温度の上昇や漁業者の高齢化などで日本の漁獲量は減少が続く。海・川での養殖は環境負荷の面などで拡大が難しい。そこで国内水産業の期待の星となっているのが陸上養殖だ。人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながるIoTなどハイテク技術と融合し、生産性の高い未来の漁業が姿を見せ始めている。「CG(コンピューターグラフィックス)でチョウザメの骨に筋肉を付けた3D(3次元)の筋骨格モデルを
温暖化による海面温度の上昇や漁業者の高齢化などで日本の漁獲量は減少が続く。海・川での養殖は環境負荷の面などで拡大が難しい。そこで国内水産業の期待の星となっているのが陸上養殖だ。人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながるIoTなどハイテク技術と融合し、生産性の高い未来の漁業が姿を見せ始めている。で、将来の産業に生かせるAIやニューロサイエンス(神経科学)などを研究するアドバンスドテクノロジー推進室の須田和人室長と石若裕子・同室担当部長はこの3年、陸上養殖を飛躍的に進化させる技術開発に没頭している。人口約3800人の美深町は、1980年代半ばに国がチョウザメの寒冷地飼育の実験をしたことがきっかけとなって人工ふ化や飼育の技術を蓄積してきた。2006年ごろからは町おこしの柱にしようとさらに力を入れ始めた。
その発展への期待は大きい。日本の漁業は温暖化による海面温度の上昇や、漁業者の高齢化・従業者数減に外国漁船による乱獲などが加わって、近海を中心に漁獲量の減少が続いているからだ。養殖はこうした漁業の危機への有力な対応策となる。ただし海や川の従来型養殖は漁業者の漁業権があって養殖場を広げにくく、新規参入が難しい。 ゲノムとは生物の遺伝情報のことで、ゲノム編集はその一部を改変して品種改良する技術だ。マダイの場合、筋肉が過剰に作られるのを抑える遺伝子を切断して働かなくすることで、筋肉の量を一般的な養殖物の1.2倍以上に増やしている。異なる生物の遺伝子を元の生物に入れる遺伝子組み換えとは異なる技術だ。
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