女性特有の「心不全リスク」とは?男女の賃金差の影響は? 琉大・銘苅教授ら研究 沖縄 - 琉球新報デジタル
琉球大学周産母子センターの銘苅桂子教授らの研究グループが、県内の女性特有の心不全リスクを調査し、予防戦略を考える研究に本年度から取り組んでいる。日本医療研究開発機構の研究開発事業に採択された。先行研究で心不全の発生原因に男女で一定の差があると分かっていたが、女性特有の心不全の発症予測や効果的な予防については解明が進んでおらず、研究の必要性があったという。琉大が29日に開いた学長記者懇談会で、銘苅教授が発表した。
銘苅教授によると、近年、高齢化や2型糖尿病患者の増加などから県内で心不全患者が急増している。糖尿病を合併した冠動脈疾患では「心不全の予防が最も重要な課題」とされ、特に女性の場合「心不全リスクが男性よりも高い」という。 研究では、出産や不妊症、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病、子宮内膜症、閉経、更年期障害などが女性特有の心不全リスクになりうると見立てている。また男女の賃金格差が、女性が医療にかかる機会を減少させている可能性についても調べる。 保持している2型糖尿病冠動脈疾患患者1万2千人(半数超は県民)の医療記録を活用して、女性患者の治療内容を男性と比較し、健康保険請求のデータベースから女性患者の検査、治療内容、特定健診結果を男性との比較などで研究する。
26年度までに研究成果を論文にまとめて公開し、女性の心不全の予防に役立てる考え。銘苅教授は「女性特有の心不全リスクが明らかになれば有効な予防や治療が行える。(国や学会の)ガイドラインにも反映させていきたい」と語った。
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