31日の東京外国為替市場で、円相場は反発した。17時時点では前日の同時点に比べ4円06銭の大幅な円高・ドル安の1ドル=150円83〜87銭で推移している。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、追加利上げを決めた。発表直後には円相場が151円台半ばまで急伸したものの、その後153円95銭近辺まで急速に伸び悩む場面もあった。円は17時前に150円61銭近辺と3月下旬以来およそ4カ月ぶりの高さ
円は17時前に150円61銭近辺と3月下旬以来およそ4カ月ぶりの高さをつけた。日銀の植田和男総裁は31日の記者会見で政策金利0.5%について「市場関係者は壁として認識している」との質問に対し、「壁とは意識していない」などと述べた。年内の再利上げの可能性については「ここから先のデータ次第で、それが見通しどおり、あるいは見通し対比で上振れるなら、一段の政策金利の調整はあり得る」との認識を示した。市場では「思ったより(金融引き締めに消極的な)『ハト派』ではなかった」(国内銀行の為替ディーラー)との受け止め方があり、円買いが増えた。
日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で「0〜0.1%程度」としていた政策金利を「0.25%程度」に引き上げた。国債買い入れの減額を巡っては、現在5.7兆円程度としている月間の買い入れ額を26年1〜3月期にかけて2.9兆円程度まで減らす計画を明らかにした。 もっとも、円相場は朝方から買いが優勢だった。日本時間31日未明には日本経済新聞電子版などが、「日銀は追加利上げを検討する」と伝えた。日銀の利上げを見込む市場参加者も多かったことから、会合結果の発表直後に目先の円買い材料が出尽くしたとして円売り・ドル買いが増える場面もあった。 円は対ユーロでも反発。17時時点では同4円42銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=163円15〜18銭で推移している。ユーロは対ドルでほぼ横ばい。17時時点は同0.0001ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0816〜17ドルで推移している。
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